BTSと共演した韓国人気子役が大炎上した理由 ネットのバッシングは「児童虐待」に当たる?

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グ・サランちゃんは、2011年生まれの8歳の子役で、2018年ソウルキッズ・ファッションショー出演、シンデレラモデル選抜大会本選入賞などモデルとしてデビュー。その後、教育放送EBSの『アートッ子遊ぼう』『ピンポン幼稚園ドッキドキ』に出演。そして民放のSBS『あれこれおいしい授業(요리조리 맛있는 수업)』という子ども向けグルメカルチャー番組ではMCを担当していた。公式インスタグラムでは、お洒落なファッションでスナップフォトをアップ、オジサン、オバサンたちの注目を集めて、まさに人気に火がつき始めたところだった。

そんな彼女が2019年末、一躍その名を知られるきっかけとなったのが、SBSの年末特番『SBS歌謡大祭典』のオープニングをあのBTSと共演したことだった。それがきっかけで、BTSのメンバー・ジミンからプレゼントをもらい、問題になった動画の中で"開封"されていたのは、そのときのプレゼントだったという。

ネットのバッシングは「児童虐待」か?

ネットユーザーからの批判を受け、母親は2日後の18日にインスタグラムに「サランの言葉表現と行動についてとても反省しています。今後はさらに気をつけるようにいたします」「サランもルイ(猫の名前)に謝り、今後は気をつけていくと約束しました」とし、「親として、もっとちゃんと教えなくてはならないのに、そうできなかった事に深く反省しています」と謝罪文を投稿している。

また、弁明として「サランはいつも猫にそんな態度を取っているわけではなく、大好きなBTSのジミンさんからのプレゼントを受け取って、興奮状態にあったため、猫にも大げさに反応してしまったようだ」と付け加えた。

さらに、この2日後の20日には、サランちゃんの所属事務所J&Kエンターテインメントが声明発表をした。動画公開後から日に日に過熱するネット上での批判に「まだ8歳の子どもにあまりにも苛酷な表現と、度を超した叱咤が降り注いでいる」「子どもが無防備な状態で大きな傷を受け心配だ」と述べ、すでに謝罪文を公表したにもかかわらず収まらない過激な誹謗中傷コメントには「児童虐待ではないのか?」とも語った。

テレビと違い、個人が動画コンテンツを制作することが一般的になったのはここ数年のことだ。そのために、法の規制が追いついていなかった部分が多く、抜け穴も多かった。ここ数年、韓国でもYouTubeなどでの児童の過激動画が問題視されてきた。

このような事態から子どもを守らなくてはならないと、韓国では政府が動き始めている。昨年、韓国放送通信委員会は、児童・青少年出演者の権利保障のための標準ガイドラインを制定することを発表した。これによると、児童出演者の労働基準はもちろん、身体接触の禁止や不適切な言語の使用禁止についても取り締まるようだ。

先月14日、ソウル市庁舎で開かれたガイドラインの検討会合で、ハン・サンヒョック放送通信委員長は「児童・青少年保護問題は、脆弱階層の人権の問題であり、必ず守られなければならない」「放送事業者だけではなく、今後YouTube上でもこの原則が守られるようにしていく」と述べた。

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