出会い系アプリに翻弄された女性の「7年間」 24歳から31歳までさまざまなアプリを使った
デート相手は、思い出せないがどこかを骨折したとかで松葉杖をついていた。ハッピーアワーでカキを食べる。彼は博識で、コネチカットの学校に行ったという。彼は記者で、理解してくれるので、仕事を失いそうだと打ち明ける。
その後、散発的に数回デートをした後、彼が仕事を失う。私はがっかりしたが、それについては寛大でなければならない。さもなければ、冷淡に思われてしまう。今回の相手は、自分が関心を持てなかったからではなく、タイミングが悪かっただけと自分に言い聞かせる。アプリはそのままキープしておくが、しばらくは使わなかった。
早期退職をした後、ニューヨーク・タイムズで仕事を得る。働けることがとてもありがたく、男性はもう不要と思うようになる。禁欲的になる。幸せはキャリアから得るのだ。男性はいらない!
スマホに入っている不要なアプリをすべてバッサリ削除。OkCupidにCoffee Meets Bagel、Tinder、Hinge。そうそう、Bumbleも。このアプリは、上半身裸でボートに乗っている写真をアップする金融系の白人男性ばかりで、彼らが私のことを好きになることもないと気づいたので1日しか使わなかったから、存在を忘れていた。デートアプリをやめるのは4回目。
31歳の今は……
■27歳〜30歳
オンラインではいい人は見つからないと強く感じ、デートアプリに文句ばかり言う。しかし、魔がさしてまたアプリをダウンロードし、デートをする。練習ということにする。忘れることのできないとんでもない人とも出会う。
■30歳
Hingeで出会った36歳の男性に振られて自尊心を深く傷つけられ、親友に誰かを紹介してくれるようせがむ。
デートアプリをやめる。5回目。でも失敗に終わったからじゃないのは初めて。友達に紹介してもらった人といい関係になったのだ。相手にメロメロで不器用な、恋愛コメディの主人公のようになる。
■31歳
別れが来ないよう願いつつも、苦い経験を散々して最悪の事態を想定できるので、自分にこう言い聞かせる。その時がきたら、6回目にデートアプリをやめるのなんてなんでもないと。
(執筆:Fahima Haque、翻訳:中丸碧)
(C)2020 The New York Times News Services
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