小学6年までに「英検準2級」を取るべき深いワケ

幼児期の英語が身に付くかどうかの分かれ道

その答えは単純明快。両者における「読解力」の有無の差です。帰国時、お姉ちゃんは小学生だったので、英語が読めました。一方の弟君はというと、幼稚園だったので、まだ英語を読めなかったのです。そして、その「読解力」の有無が2人の「英語力」のサバイバルの差を決定づけてしまったのです。

下の子には気の毒ですが、ちょうど微妙な時期に当たってしまったのでしょう。6歳とか7歳というのは母語(つまり弟にとっての日本語)の文字の体系を身に付ける端境期にあたり、言語学的にも外国語の音の獲得に困難が伴い始める年齢なのです。

音声がしっかり記号化されたかを測るためには

幼児期に身に付けたことばは「音声」というぼんやりとした存在です。ところが文字という「音声を記号化するシステム」を理解すると、ぼんやりしていた音が文字記号へきっちりとカテゴライズされます。

つまり、音声言語が文字言語でも理解できるようになると、それは頭の中でしっかりと整理整頓されて、この場合、消えない英語力になるのです。

「幼児期に覚えた英語音声がしっかりと記号化されて身に付いたか」を見極める目安として使えるのが、「英検準2級」という資格です。

英検の準2級からはしっかりとした読解力が必要となります。言い換えると、準2級を持っていることが、英語の読解力を持っていることの証しになります。

せっかく日本で英語を身に付けても、中学受験などで中断することがあります。そこで、消えてしまわない英語力に育てるためにも、小学生のうちに英検準2級を取得することを当面の目標にしておくことが望ましいのです。

「でも、大人でも準2級を取得するのは難しいのに、子どもにチャレンジさせるのはどうなのか」と思うかもしれません。

確かに、これまで学校で習ってきたような文法・和訳方式の学習でも5級や4級はクリアできますが、多くの子が3級の壁に阻まれます。これは一般的な学習ではリスニングが苦手になりがちなことと、3級からは長文と英作文が登場することによります。

そして準2級ともなると、従来型の勉強法では小学生での合格は相当難しいでしょう。その後、中学生になっても、2級など夢のまた夢。高校生で準1級とか、大学生で1級など想像もつかない。これが世間一般の英検の各級に対する捉え方でしょう。

しかし、幼児期から英語の勉強をスタートした子たちには、まったく異なった英検との関わりが待っています。

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