小学6年までに「英検準2級」を取るべき深いワケ 幼児期の英語が身に付くかどうかの分かれ道
幼児期の英語が身に付くかどうかの分かれ道は?
よく、「幼児期の英語学習には意味がない」という説を見かけます。その裏付けとして頻繁に挙げられるのが、「小さい頃に海外で育ったのに、日本に帰っていたらすっかり英語を忘れてしまった」という帰国子女の存在です。
そうなのです。幼児期や学齢期の早い段階で身に付ける英語は、しばらく放っておくと消え去ってしまう恐れがあるのです。
「小さいときに身に付けた英語は消える恐れがある」ことをお伝えする際に、いつも引用する話があります。
英語圏へ海外赴任したご家庭の話です。お姉ちゃんと弟の2人姉弟は海外生活の中で英語を身に付けた、いわゆるバイリンガルに育っていました。幼稚園や学校では英語で、家では日本語で話す生活が続いていました。
そして、お姉ちゃんが小2、下の子がキンダー(幼稚園児)のときに帰国します。日本の学校に戻ると2人とも一切英語を口にしなくなります。これは極めて自然な現象です。子どもは友達と「同じ」でいることが好きなのです。ですから、自分たちをみんなと「違う」存在へと分断する英語は口にしなくなります。
そんな生活が1年ほど続いたある日、父のアメリカ時代の友人が日本を訪れます。久々の再会です。すると、姉のほうはすぐに英語で話し出しましたが、弟のほうの反応は周囲の期待に背くものでした。彼は最後まで一言も英語を口にしなかったのです。
姉の英語は1年のブランクを生き延びて、弟の英語は1年の間に消え去ってしまったのです。これに似たような事例はいくつも耳にします。いったい、弟の英語に何が起きたのでしょう。
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