自己肯定感が低い人が使いがちな「マズい口癖」 知らないうちについ口から出ていませんか

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これからご紹介していく「否定形の言葉」を使っていないかチェックしてみましょう。どうすれば否定形の言葉を変えていけるか、その対策もご紹介していきます。

変えたい否定形の口癖5つ

① 「自分なんて〜」 

「自分なんて何にもできない」「自分なんてこんなものだ」という言葉は物事をすぐに諦めてしまう人の典型的な口癖です。物事のマイナスの側面ばかりを見てしまって不安や不満といった否定的な感情になりがちなので、対処法としては、マイナス面を一旦受け入れて、それから「だからこそ」と考えてマイナス面のプラスになる部分を見つけます。

「いつも自分がどう思われているか気になって仕方がない」という場合には「だからこそ、場の空気を的確に読むことができるんだ」など。「だからこそ」を使うことで、どんなマイナスだと思うことでも、そのマイナス面のプラスの側面を見つけることが可能です。

② 「〜すべきだ」「普通は〜だ」

友人にこうなってほしい。社員にこうなってほしい。子どもにこうなってほしい。このように、人に変わってほしいと願っている人が多いですね。ただ、なかなか自分の期待どおりに人は変わりませんし、それは当然です。

なぜなら人は皆、自分の価値観を持っているからです。相手には相手の世界がある。このことを認めようとせず、「普通こうするでしょう」「こうあるべき」などと、自分の価値観が正しいと思って正論を振りかざすと、相手と衝突してしまいます。

まずは相手を認め自分が変わればいい。「すべきこと」など本来ありません。「人は変わらないものだ」と考えて、自分を変化させていきましょう。

③ 「〜してはいけない」

「〇〇してはいけない」と言うと、「〇〇してしまう」ことがよく起こります。ダイエットのために「おやつを食べてはいけない」と言われると逆に食べたくて仕方なくなるものです。なぜ、そうなるかというと、脳は否定形の言葉をイメージするのが苦手だからです。「〇〇してはいけない」と言われると、逆に〇〇の部分を強くイメージしてしまうのです。ならばどうすればいいのか。それは脳が否定形の言葉のイメージが苦手なので、逆に肯定形の言葉を使えばいいのです。

「焦っちゃいけない」なら「落ち着いていこう」。「お菓子を食べてはいけない」なら「野菜を食べよう」。肯定形の言葉はプラス感情を生み出してプラス思考にさせます。「〇〇してはいけない」ではなく「〇〇しよう」の心がけが大事です。

④ 「〜をしたい」

「〇〇をしたい」という言葉には「条件が整ったら」という言い訳が入っています。この逃避の思考パターンは意識して変えないと、繰り返してしまい、いつまでも「したい」ことは達成できません。意識して「〇〇をする!」と決めて行動するようにしましょう。

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