数字に強い社長が安定経営できるシンプル理由

失敗する社長が見逃している3つの数字とは

経理も兼務している社長が見るべき数字の3つのポイントとは?(写真:xiangtao/PIXTA)

社長自らが経理をやっている中小企業は少なくないと思います。経理「も」やっている、というのが正しい言い方かもしれません。これはとくに創業社長に多いパターンです。しかし、社長が経理もやるというのは、いろいろな点でおすすめできません。

まず、私のこれまでの経験では「数字に強い」という社長は非常に少なく、全体の1割ぐらいしかいない印象です。もちろん例外はありますが、社長は細かい数字を見たり、入力を積み上げていったりするよりも、基本的に直感的に物事を進めることが多いようです。

社長の根拠のない思いつきに振り回される社員はたまったものではありませんし、こんなふうにどんぶり勘定で「まあ、なんとかなるんじゃない?」と突っ走るのは、言うまでもなく大きなリスクを伴います。

社長は基本的にスーパーマン

そうは言っても、創業当初は経理スタッフを雇う余裕がなく、社長が営業もサービスもマネジメントも経理も全部自分でやらざるをえない、ということも多いと思います。自分で立ち上げたビジネスということもあり、創業社長は、仕事については一から十までなんでもできてしまいます。

営業をすればトップセールス、サービスをすれば満足度ナンバーワン、接客についてもダントツで、お客様に寄り添った新しいアイデアもピカイチです。社長は基本的にスーパーマンなので、やろうと思えば、こんなマルチプレーもできてしまうのですが、それゆえに、毎日忙しい綱渡りの日々になり、忙殺されることになるわけです。

しかし、社長本来の役割はフィールドで活躍することではありません。本当にやるべきなのは、「監督」のはずです。ボールを追いかけてフィールドを駆け回ってばかりいたら、大局的に試合の展開を読み、戦略を練ることがどうしてもおろそかになってしまいます。

経営者でありながら、営業、製造、サービス、経理に追われていては、「経営」という仕事が十分にできません。サッカーで監督不在のチームが強くなれないように、経営者不在の会社は成長することはないでしょう。自らフィールドに立ってエースとして活躍せざるをえないとしても、いちばん大事な役目は監督として全体を見ることです。

拙著『会社のお金を増やす 攻める経理』から、実際に数字が苦手な社長が経理をしていて起きたトラブルと社長が見落としがちな3つの数字についてお話しします。

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