相次ぎ開設、都内「高速バスターミナル」最前線 バスタ新宿に東京駅、今後も整備計画がある
利用者の多さは、アクセスのよさはもちろん、発着便数が多いことが大きな理由だ。バスタ新宿は単体の高速バスターミナルとしては日本で最も発着本数が多く、1日平均約1500便、最大約1700便が発着する。乗車場所は12カ所、降車場所は3カ所あり、1つの乗車場所で1時間当たり平均3~4便が出発する計算だ。
高速バスは、乗り場で乗車券の確認、荷物の積み込みといった作業が発生するため、バス1台に対して10分近くの時間がかかる。バスタ新宿の場合、夜は1つの乗り場から1時間に5~6便が出発することも珍しくなく、慌ただしく乗客を乗せて高速バスが各地へ発車していく。ほぼ限界まで稼働して、各地からの高速バスを迎え、そして送り出しているのだ。
約1200便が発着する東京駅
発着便数でバスタ新宿に匹敵する高速バスターミナルが、東京都心にはもう1カ所ある。それが東京駅八重洲口に乗り場のある「東京駅高速バスターミナル」だ。
こちらは1日約1100便以上が発着し、東京ではバスタ新宿に次ぐ規模だ。発着本数は300便ほど少ないが、乗車場所も9カ所とバスタよりも少ない。そのため、乗り場1カ所あたりの忙しさで見ればバスタ新宿とほぼ同じだ。
このターミナルに発着するバスは、昼間はとくに東関東道を経由した鹿島方面や常磐道を経由したつくば、水戸方面、そしてJRバス同士で共同運行する東名間のハイウェイバスが多い。夜行高速バスはバスタ新宿と同じく関西方面を中心にさまざまな方面へのバスが乗り入れるが、JRバス系列が運行する夜行高速バス「ドリーム号」が多いのが特徴的だ。
さらに、2月1日からは成田空港アクセスバスの「エアポートバス東京・成田」全便が発着するようになるため、発着数は1日当たり100便近く増えることになる。乗り場1カ所当たりの忙しさはバスタ新宿を上回るようになるだろう。
待合所の設備はバスタ新宿と同じような構成だが、コンビニはなく売店のみで、全体的にバスタ新宿よりも小ぶりなイメージを受ける。夜利用する際は、近くにあるファストフード店に入って待つことも1つの手である。
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