「バスタ新宿」のコンビニ賃料が激安なワケ

法律上は全体が「国道」という特殊な事情

開業から半年が経った「バスタ新宿」(筆者撮影)

今年4月のオープンから半年が経った、新宿駅南口の高速バスターミナル「バスタ新宿」。新宿駅周辺に分散していた19カ所のバス乗り場が統一され、JR新宿駅から直結となったことで利便性は大幅に向上。8月のお盆期間には1日最大3.8万人が利用するなど、東京の新たな高速バスの拠点としてすっかり定着した。

一方で、利用者からは問題点を指摘する声も多い。特に根強いのは、売店やコンビニエンスストアなどがターミナル内にまったくないことに対する不満の声だ。待合所内にあるのは自動販売機のみで、周辺のコンビニもやや離れていることから、買い物に関する不便さの解消が開業当初から課題となってきた。

こういった声を受け、バスタ新宿を管理する国土交通省関東地方整備局東京国道事務所は、5月に待合所への購買施設(売店)設置について公募を開始。8月にはいったん出店者がコンビニエンスストアチェーンの「ポプラ」に決まったものの、9月に同社が出店を辞退したことから再度公募を行い、10月7日に新たな出店者が「ファミリーマート」に決定した。国交省によると、11月上旬から仮の場所での暫定営業開始、来年7月上旬から本営業の開始に向けて調整を進めていくという。

バスタ新宿は「国道20号」だ

今回のコンビニ出店にあたっては、国交省側が出店者に施設のメンテナンスや清掃などの「公共貢献」を求めたという点が各種の報道で取り上げられ、ネット上などで「なぜそんなことが必要になるのか」と注目された。また、年間の賃料が約450万円と、新宿駅の真上という立地条件としては極めて低額であることに対しても関心が集まった。

これらの理由は、バスタ新宿という施設の特殊性にある。この施設は「国道20号に面したバスターミナル」に見えるが、実はこの表現は誤りだ。バスタ新宿は、バスの待機所や乗り場はもちろん、待合所やエスカレーター、バスの出入り用道路なども含め、法律上は「国道20号」そのものなのだ。

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