奨学金に「苦しむ人・苦しまない人」の圧倒的差

悪い例だけを鵜呑みにしてはいけない

子どもの高校卒業後の進学資金として気になる「奨学金」。返済に苦しむ話をよく聞くけど大丈夫!? 不安を解消すべく、奨学金アドバイザーの久米さんにお話を伺った(写真:msv/PIXTA)
ローンや借金というと、ネガティブに捉えがち。でもちょっと待った! 借金とは、いわば“未来のお金を先に使うこと”。使い方次第で利用価値は大いにある。家やクルマといった大きな買い物も増える年代。一度フラットに借金を考え直してみよう。

子どもを持つ親なら、一度は「教育資金」について考えたことがあるはず。とくに気になるのが、高校卒業後の進学資金。世の中には「奨学金」があるけれど、最近は卒業後の返済に苦しむ話もよく聞く。ゆえに、若干の怖さはある。

そんな不安を解消すべく、奨学金アドバイザーの久米忠史氏に取材。毎年150回以上の講演や各種メディアで執筆するスペシャリストに、コトの真相を聞いてみた!

M-1を目指して奨学金を借りてはいけない

──奨学金を借りた学生が、卒業後の返済に苦しむニュースをよく見ます。ぶっちゃけ奨学金ってどうなんでしょうか? 子どもが借金で苦しむなら怖いなと……。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

その気持ちはわかります。確かにこの類のニュースは最近多いですしね。ただ、奨学金制度に課題はありますが、その存在そのものが「悪」だとは言い切れないと思います。

──詳しくお願いします。

奨学金は、大学、短大、専門学校等への進学者なら借りられます。在学中は毎月お金が振り込まれ、卒業後に返済していくシステムです。

奨学金そのものが「悪」だとは言い切れないと思います(写真:OCEANS編集部)

卒業後の返済は、社会人となった自分の収入から出すわけですよね。ただ、世の中には必ずしも「卒業したら一定の収入を得られる」とは言えない進学先がある。例えば声優や音楽、エンタメ系の専門学校。最近は「お笑い芸人養成コース」などもありますね。その入学者が奨学金を借りたらどうなりますか?

──活躍できるのはひと握りなので……。

返済に苦しむ可能性がありますよね。「M-1チャンピオンを目指して奨学金を借りる」とはそういう意味です。音楽もそう。パンクが好きで音楽の専門学校に行く。それはいいんですが、奨学金を借りた場合、卒業後に返済できる収入は確約されるのか。こういう例は少なくありません。

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