ドラレコ連携や5Gで変わる「カーナビ」最新事情 2020年が「変革期」になると言われる理由とは

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自車位置精度に対する信頼性も、カーナビを選ぶ大きな理由になっている。

スマホは、測位をGPSだけに頼る。GPSは周囲の影響を受けなければ、日本が独自に打ち上げた準天頂衛星「みちびき」を併用することで精度を高めることはできる。しかし、受信環境によっては周囲にビルや高架道などの建築物があり、山間でも山岳の影響によってGPSからの電波は乱れ、これが不安定さを招いてしまう。

カーナビはGPSを利用するものの、普段はクルマ側からの車速パルスとカーナビ内のジャイロセンサーを組み合わせ、マップマッチングを併用したアルゴリズムを活用することで安定した測位を実現している。

この安定度はスマホとは桁違いで、例えば地下駐車場から出たときの案内はスマホでは絶対に無理。つねに安心してルート案内が任せられるのはカーナビでしかありえないのだ。

コネクテッド化で迎える変革期

DVD/CDドライブやTV視聴への根強い人気も、カーナビを支えている大きな要素だ。

スマホであればストリーミングでいくらでも音楽や映像を楽しめるが、ディスクを入れてすぐに再生できる手軽さ、それにTV番組がいつでも見られるカーナビの魅力を捨てがたいと思っている人は数多い。少なくとも身近なソースを楽しめるニーズがカーナビを支え続けているのは確かなのだ。

そのカーナビもここへ来て大きな変革期を迎えている。それが“コネクテッド”への対応である。

CarPlayやAndroid Autoに対応する純正ナビも増えている。写真はCarPlayでYahoo!カーナビを表示させた三菱エクリプスクロスのディスプレイオーディオ(筆者撮影)

しかし、この程度の機能ならスマホを使えばもっと詳細な情報が得られるわけで、この機能を積極的に活用する人はなかなか増えてこなかった。これまでにも「テレマティクス」として通信機能を導入するカーナビも登場し、天気予報、ニュースといった情報などのコンテンツがリアルタイムで取得できたり、目的地の検索をサーバーで行えるまでにはなっていた。

その風向きが変わってきたのは、「CASE」に例えられる新たな自動車業界の流れからだ。

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