6日の米国株は上昇、中東情勢緊迫も底堅い動き IT関連好調の一方で半導体株は値下がり
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。中東情勢の緊迫化にもかかわらず底堅い展開になった。アルファベット<GOOGL.O>など情報技術(IT)株が買われた。
米軍が3日、空爆によりイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したことを受け、中東情勢悪化への懸念から原油価格が上昇。これに追随してS&P総合500種<.SPX>のエネルギー株指数<.SPNY>も上昇した。
米株市場は取引序盤には神経質な展開が続いたものの、終盤にかけて持ち直した。
主要株価指数は年明け初日の2日の取引でそろって最高値を更新したが、3日は中東情勢の緊迫化で反落していた。
ロバート・W・ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネッリ氏は「地政学リスクを受けて市場は高値から押し戻されたものの、さらなる緊張の高まりがなければ、底堅い展開になるだろう。きょうはそうなった」と指摘した。
また「新たな年がスタートし、市場への新規資金の投入」が市場の支援材料になったと話した。
この日は大型IT株がS&Pの上げを主導。アルファベットは2.7%上昇。ピボタル・リサーチが投資判断を「バイ」に引き上げたことが好感された。
一方、2019年に良好なパフォーマンスを記録した半導体株が大きく値下がりし、フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は1.0%安となった。同指数は昨年約60%上昇していた。
一時、小幅に下落していた航空大手ボーイングは0.3%高で終了。財務強化に向け資金調達を検討していると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
S&Pの主要セクターでは、通信サービス<.SPLRCL>が1.2%高と、上昇率が最大だった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックでも1.17対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は77億7000万株。直近20営業日の平均は69億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28703.38 +68.50 +0.24 28465.5 28708.0 28418.6 <.DJI>
0 2 3
前営業日終値 28634.88
ナスダック総合 9071.47 +50.70 +0.56 8943.50 9072.41 8943.50 <.IXIC>
前営業日終値9020.77
S&P総合500種 3246.28 +11.43 +0.35 3217.55 3246.84 3214.64 <.SPX>
前営業日終値3234.85
ダウ輸送株20種 10848.73 -62.67 -0.57 <.DJT>
ダウ公共株15種 870.03 +2.59 +0.30 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1834.68 -19.30 -1.04 <.SOX>
VIX指数 13.85 -0.17 -1.21 <.VIX>
S&P一般消費財 994.12 +3.62 +0.37 <.SPLRCD>
S&P素材 373.19 -1.69 -0.45 <.SPLRCM>
S&P工業 699.04 -0.19 -0.03 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 642.07 +1.52 +0.24 <.SPLRCS>
S&P金融 510.23 -0.29 -0.06 <.SPSY>
S&P不動産 239.26 +0.20 +0.08 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 462.34 +3.57 +0.78 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1187.27 +6.94 +0.59 <.SPXHC>
S&P通信サービス 185.24 +2.23 +1.22 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1626.38 +4.70 +0.29 <.SPLRCT>
S&P公益事業324.98 +0.80 +0.25 <.SPLRCU>
NYSE出来高 10.12億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23345 + 245 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限円建て 23315 + 215 大阪比 <0#NIY:>
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