レクサス「UX300e」がピュアEVで登場する意味 単にマーケティングで発売を決めたのではない
「UX300e」の開発はレクサスにとって“必然”だった
だんだん電動車のムーブメントが本格化してきた。日本ではついにレクサスが参入を発表。「UX300e」なるピュアEVのお披露目が行われたのが注目だ。
レクサス「UX300e」は、単に二酸化炭素や窒素化合物を排出しないクリーンビークルであるだけない、とレクサスではする。ここが面白い点だ。
電動化のメリットの1つは「ドライバーの運転感覚に寄り添った自然な加減速フィールと、高出力モーターによる優れた加速性能を両立」したところにある、と説明される。
どういうことかというと、ハイブリッド車に乗ったことのある人は先刻ご承知かもしれないけれど、モーターは、ガソリンやディーゼルエンジンよりもアクセルペダルへの反応がうんと速い。レクサスのエンジニアは、そこに注目しているのだそうだ。
世界に向けてこのクルマが発表されたのは、2019年11月に開催された広州自動車ショーでだった。北京と上海につぐショーで、世界中のクルマがそろうという、日本にいると信じられない大規模な展示が特徴。
クリーンなデザインがいかにもレクサスらしいブースで報道陣を前にベールを脱いだ「UX300e」は、ブルーのボディカラーが美しく、計算されつくしたライティングの下、存在感を発揮していた。