レクサス「UX300e」がピュアEVで登場する意味 単にマーケティングで発売を決めたのではない
走りに加えて、静粛性や耐振動性も抜かりなく手を打ったと、広州自動車ショーを澤氏とともに訪れた、レクサスの電動車をまとめている渡辺剛氏は説明してくれた。
世界規模で今後増える電動車を見据えた戦略
「バッテリーパックの搭載位置を下げることで重心高を下げて運動性能を向上させ、かつ、騒音吸収の働きも担わせています」
バッテリーパック自体に、小石などがぶつかる音などを含めて、室内へノイズが侵入しないよう、遮音効果をもたせているそうだ。これも電動車の構造を利用した賢いやりかた。
中国では普及のスピードにややブレーキがかかったものの、電動車が世界規模で今後増えていくのは間違いないだろう。そこにあってレクサスは「走りの質でレクサスならではの価値を出していきます」と澤氏も言う。
世の中が電動車だけになったら味気ないという見方もあるけれど、そうではない、というレクサスの主張。それを知ったことが、広州自動車ショーで「UX300e」に出合っての収穫といってもいい。
このクルマ、中国と欧州では2020年に発売されて、2021年に日本市場に導入される予定という。
(文:小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト)
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