ベンツの「ディーゼル」乗ってわかった最新進化 オールラインナップ試乗会で乗り味を体感

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、日本で初めてディーゼルとプラグインハイブリッドの組み合わせとなる「E 350 de」もついに発売された。13.5kWhものリチウムイオンバッテリーを搭載するためトランクが狭くなるのは仕方がないが、モーターだけで50km(欧州参考値)の走行が可能。これにより市街地ではモーターで、高速ではディーゼルで効率よく走行することが可能となる。

ディーゼルでも静粛性は変わらず

車検証によると前軸重が1030kg、後軸重が1070kgと前後重量配分はリアのほうが大きいのはさておき、車両重量が2100kgもあるわけだが、システム最高出力306ps、システム最大トルク700Nmを発揮するだけあって、その瞬発力は強力だ。

ディーゼルとプラグインハイブリッドの組み合わせとなる「E 350 de」(編集部撮影)

ブレーキング時にはさすがに重さを感じるが、ハンドリングも含め操縦感覚としては重々しい感覚がうまく払拭されていたことにも感心。回生ブレーキによるペダルフィールにも多少のクセはあれど、それほど大きな違和感はない。

また、メルセデスにはすでにガソリンのプラグインハイブリッドもあったわけだが、ディーゼルに置き換えてもこれほど静かであることにも感心した次第である。

こうしてディーゼルの可能性を探るべく新しい試みにチャレンジしているあたりからも、メルセデスがまだまだディーゼルに本気で力を注いでいくことがうかがえる。そして試乗しても、いずれもメルセデスブランドにふさわしい、上質なドライブフィールを実現しており、ディーゼルが進化しつづけていることもよくわかった。

岡本 幸一郎 モータージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おかもと こういちろう / Koichiro Okamoto

1968年、富山県生まれ。大学卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の編集記者を経て、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。軽自動車から高級輸入車まで、国内外のカテゴリーを問わず幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでも25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに有益な情報を発信することを身上としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事