りゅうちぇる「素の自分をきちんと愛する方法」 不登校の当事者たちへのメッセージ

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SNSのなかでだんだんと素の自分が出せるようになって地元から離れた高校への進学を決意し、そのころには「超派手な男の子が今後この高校に入学する」という感じで話題になりました。

その後、評判はさらに広がって高校入学時には「あ、りゅうちぇるだ」と言ってもらえるまでになったんです。

そのとき、自分を認めてくれる人がどこかにいると気づいたんです。もしかしたら自分が勝手に他人や世界のことを決めつけたのかもしれない。

知らない場所へ行ってみたら、いろんな人や考え方に出会えることを知りました。自分を愛せるようになったのは、それからです。

自分がなりたい姿を思い描く

――自分を愛するために具体的にできることってなんなのでしょうか?

りゅうちぇる/1995年沖縄県生まれ。1児の父。ショップ店員をするかたわら読者モデルとして活躍し、2015年にはテレビ番組の出演を機に知名度が全国区となる。2018年からは音楽活動も本格始動。「自分の色を取り戻そう」というメッセージが若者を中心に共感を集めている。(写真:(C)STARRAY PRODUCTION/不登校新聞)

例えば「こんな自分になりたい」という理想像を持ってみるといいかもしれません。自分がなりたい姿を思い描くことで、行動につながり、人とのつながりが生まれ、世界が広がっていきます。

僕も専門学校を卒業したときは、ほとんど東京の人とのつながりはありませんでしたが、今は仲間にも仕事にも運命の人にも恵まれました。

やっぱり、それらは自分を愛したからこそだと思うんです。

――なるほど。

それと先ほど、あなたが不登校についてご自身の話をしてくれましたが、子どものときに自分は学校に向いていないと気がつけたのってすごいことだと思います。

それは、自分の性格をわかっていて、なおかつ、自分を大切にするために自分を守る行動をとったからです。

人としてダメだとか、自分を責める要素は1つもない。むしろ僕は、そう思えたあなた自身を尊重してあげてほしいと思いました。人のためより、自分のためを大切にしてほしいですからね。

――私は1年前から不登校をしています。学校や地元の人からすれば、不登校は「ふつうではない」ことで、この1年間、私は「ふつう」という言葉に苦しんできました。りゅうちぇるさんは、どうやって自分を貫いているのでしょうか?(15歳・ゆら)

自分のなかの「ふつう」しか受けいれられない人も、やっぱり現実にはいるんですよね。SNS上では僕もよく批判の的になっています。

ただ、その人たちを変えようと思っても、それは「僕のふつう」を強要しているだけかもしれません。

だから、「そういう人間もいるよね」と思うこと、それと意見の違う人に会ったときには、その人の背景を考えるようにしています。

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