「インスタグラムで買い物」は日本で定着するか アプリ上でショッピング機能を続々強化

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――ショッピング機能の戦略は、どのような考え方に基づいていますか。

本格的なショッピング機能をそろえていこうという戦略は当初からあった。だが買い物をしたいユーザーもいれば、そうでないユーザーもいるため、少しずつ始めている。最初に始めたのが、ショッピングタグだ。人をタグ付けするのと同じように、写真の中の商品に(商品名と価格を表示する)タグを付け、それをタップするとECサイトに飛ぶことができる。

とはいえ、ECの体験には面倒に感じることも少なくない。(インスタグラムで見つけた服を買おうとしても)ECサイトに飛び、クレジットカードなどの決済情報や配送先の住所を入力するという作業を何度も何度もしなければならない。初めて知ったブランドの信頼性に不安がある場合もあるかもしれない。

アプリ内で商品が買えるように

そこで「チェックアウト」というインスタグラムのアプリ内で購買が完結する機能をリリースした。一度個人情報を入れてしまえば、それが保存され、何度も使える。信頼性の面では、「バイヤー・プロテクション」という機能があり、販売者とのトラブルが解決できない場合、返金するという仕組みがある。

アメリカ国内で展開されているインスタグラムの「チェックアウト」機能では、投稿された写真のタグをタップすると、購入画面に飛ぶ(画像:Instagram)

現在はチェックアウト上の販売者であるブランドから少額の手数料を取っているが、こうしたコストをカバーするためのものだ。まだ始まったばかりの取り組みであり、ユーザーに快適な購買体験ができているかを見極めている。

――ブランドやユーザーからの反応は。

チェックアウトは当初25ブランドが参加した。インターネットを1つの販売チャネルと位置づけている大手ブランドもあれば、インスタグラムが主要な販売の場と考える小規模のブランドもある。参画ブランド数は徐々に増えている。

ユーザー側からは、購入が非常に簡単になったという声をもらっている。一方、その場で買いたいかどうかはっきりしないときに、後で戻ってきて購入するような機能も必要だ。現在はショッピングカートのような機能がないため、今後取り組むべきことだと考えている。

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