「インスタグラムで買い物」は日本で定着するか アプリ上でショッピング機能を続々強化

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インスタグラムで製品部門責任者を務めるヴィシャル・シャー氏は、ショッピング機能の重要性を強調した(撮影:梅谷秀司)
アメリカ・フェイスブック傘下の写真・動画共有サービス「インスタグラム」は、今や世界で10億人以上、日本でも月間3300万人(2019年3月時点)のユーザーを抱える。日本では親会社フェイスブックを上回った。
インスタグラムは近年、ショッピング機能を強化している。日本では2018年から、アパレルブランドなどが自社のアカウントに投稿した写真に商品名や値段、EC(ネット通販)サイトへのリンクをタグ付けできる機能の提供を始めた。
また本国アメリカでは今年3月から、インスタグラムのアプリ内で直接アパレルを購入できる「チェックアウト」と呼ばれる機能を試験的に始めている。
ECプラットフォームとしての様相を呈し始めたインスタグラム。アマゾン・ドット・コムを中心に広がった、必要なものを検索して購入するというECのエコシステムとは一線を画そうとしている。来日した製品部門責任者のヴィシャル・シャー氏に、今後の戦略を聞いた。

インスタは「ウィンドウショッピング」の場所

――最近では「ショッピング」に関する機能の強化が目立っています。インスタグラムユーザーの購買行動にはどのようなポテンシャルがありますか。

非常に大きな商機がある。もともと買い物をしたいと思うユーザーがインスタグラムを使っていた。今われわれがすべきことは、新たなブランドを発見し、商品の詳細を知るためのプロセスをより簡単にすることだ。

ユーザーの需要の高さは、実際に彼らの話を聞いたり、データを見たりしながらわかってきた。サービスを開始した2010年当初から企業をフォローしている人はいた。2015年頃になると、(アパレル企業などが)ジャケットやスカートなどの写真を投稿するようになった。するとユーザーはコメント欄でそれらの入手方法や商品番号を聞く。企業側やほかのユーザーがそれに返信するという動きがあった。

インスタグラムには多くのビジネスアカウントが登録されている(画像:Instagram)

既存のECサイトは、すでに買う物が決まっているときにはとても役に立つ。このサイズのこの色のジャケットで、この価格なら買いたいということがはっきりしていれば、検索して在庫を確認すればいい。

ただ昼食を食べに行く道すがら、店の窓に展示された服など、面白い物に出会い、もっとその商品を知りたいと思うことがある。自分の好きなブランドやデザイナーのトレンドを知りたい、気分のよい日に何か自分に買いたいと思ったときでも、どこから始めていいかわからない。

新たな物を発見する体験は、既存のECが対応できていないところだ。「ウィンドウショッピング」や「エンターテインメントショッピング」と呼んでいる。いわば、友人とショッピングモールに行って歩き回るようなもの。インスタグラムは、いわばポケットに入るパーソナライズされたモールだ。

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