「人に好かれようとする人」が成功しない理由

「99人の反対より1人の賛同」サードドア講演

「ただ、成功者から学んだのは、お金持ちになりたい、有名になりたいということを1番の動機にしていた人は、困難な状況に陥ると、たちまち逃げ出してしまうということです。

一方で、自分の欲望よりももっと大きな、『これを絶対に達成したい』というミッションを描いている人は、たとえ何度パンチを食らっても立ち上がり、そのゴールを目指していきます。

 あくまでも、自分自身にとってそれがためになっているという動機を持つことが重要です。自分自身と対話したとき、自分のやっていることに意味があるのか、誇りに思えるのかということです」

自分自身にとって何が最善なのか?

『サードドア』では、大学生として勉強するという規定路線と、成功者に突撃インタビューを申し込んで本を書くという自分の目標との間で揺れ動くバナヤン氏が描かれる。読書会に参加した大学生からは、「大学に行く意味はありますか?」という質問が飛んだ。

「アメリカでも、よく学生さんから『大学って行く価値ありますか?』と聞かれます。アメリカでは、子どもが大学に進学することは、その家族全体を一段レベルアップするための最善の道だと考えられがちなんです。

大学の価値についての議論は盛んに行われていますが、問題は、みんながこの議論に対する『唯一の答え』に着地しようと必死になっていることだと私は思います。この問いには、答えはありません。まず、問いが間違っていますから。

そもそも、一人ひとりの学生、その状況は異なるものです。大学で4年間過ごすことが人生の中でベストな選択だという風に考える人もいますし、4年間の後、さらに2年間修士を取るために通う、この6年間がベストだと考える人もいます。私の場合は2年間ですね。大学に2年行って、早めに終えて出てきたわけです。

私が思うに、1番の課題は、それぞれの人が『自分自身にとって何が最善なのか?』ということを、自分の胸に問いかけることができていないというところです。これでは、信頼する人に『全員にとってのベストアンサーは何ですか?』と聞いたほうが簡単だということになってしまいますよね。

私が7年間やったことが、まさにそれだったんです。ビル・ゲイツを訪ねて、『成功するための、全員に当てはまるような正しい答えは何ですか?』と聞いていました。でも本当に重要なのは、その問いを自分自身に投げかけるということなのです」

成功者たちに「全員に当てはまる答え」を求めつづけた結果、バナヤン氏はついに『サードドア』という自分自身の道を見いだす。

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