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「声を上げる女性が増えている」小さくない影響 フェミニズムの1年を振り返る

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田嶋氏の1992年に初版が出た『愛という名の支配』も今年、復刊した。母と娘、男女の愛による支配からセクシュアリティー、家事シェアまでまとめた先駆的なエッセイ集である。

フェミニストと宣言したわけではないが、バブル期に一世を風靡した女性作家の評伝『森瑤子の帽子』(島崎今日子著)も出た。同書で、彼女は母と娘の確執を告白した本を出した先駆者であり、自立を希求した先駆的な女性だったことが明らかにされる。

今年は女性たちが、改めて先駆者たちの言葉に耳を傾け、当たり前と思っていた何が問題なのかを知り、女性が歩んできた道を振り返ろうとした年だったのではないだろうか。

#KuToo運動に、フラワーデモ

立ち上がる女性たちも増えている。年明け早々に、「ヤレる女子大生RANKING」を発表した『週刊SPA!』へ批判が相次いだ。1月のそごう・西武が出したCM、ポスターで、パイをぶつけられ男女差別を語りながら立ち直る安藤サクラを描き、女性たちのひんしゅくを買った。なぜなら、これまで笑ってセクハラをやり過ごしてきたように、これからも差別を受け流してほしいと男性が訴えているような広告だったからだ。

この手の広告バッシングはこの数年くり返し起こっていて、それは、がまんを重ねてきた女性の心情に、相変わらず鈍い男社会を象徴しているようでもある。メディアや広告の世界も残念ながら、トップへ行くほど男性に偏る男性社会であり、女性の視点は反映されにくい。

大勢の女性たちが参加したのは、1月に俳優の石川優実がツイッターでつぶやいたことをきっかけに盛り上がった#Ku Too運動である。「苦痛」と「靴」を掛け合わせたネーミングの運動は、男性が好感を持つ脚線美を保つため、足の痛みに耐えてきた女性たちがいかに多かったかを明らかにした。そして、企業でハイヒール使用への見直しが始まった。

また3月、娘に性的暴行を働いていた父親が無罪判決を受ける裁判が相次いだことから、4月に東京で始まり、全国に広がったのがフラワーデモである。

デモに参加するのは、性暴力やセクハラに苦しめられてきた男女が中心。これは2017年10月にハリウッドで始まった#Me Too運動の日本的な発展ともいえる。デモが広がったのは、抵抗しなかったから合意があったと見なす裁判所の判断が、まるで被害者心理を理解していないものだったことが大きい。

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