ビットコイン、管理の甘い実態が明らかに マウント・ゴックス破たん、債権者数は12.7万人
[東京 28日 ロイター] -仮想通貨「ビットコイン」の取引を停止していた大手取引所のマウント・ゴックス(東京都渋谷区)が28日都内で会見し、同日東京地裁に民事再生手続きの開始を申請したと発表した。不正アクセスにより利用者などが預けていたビットコインが引き出されていたとしている。
代理人によると、資産総額が38億4200万円・流動負債が65億0100万円で債務超過の状態にあり、地裁から資産保全の命令などを受けた。債権者数は12万7000人で、そのうち日本人の割合は0.8%。
2月初め不正アクセスによりビットコインの送金に不具合が生じ、ビットコインが不正に引き出されていることが判明。2月24日までに利用者が預けている約75万のビットコインや会社自身が保有する約10万のビットコインがほぼすべて紛失したことが明らかになったという。
マルク・カルプレイス代表取締役は「本当に申し訳ありませんでした」と陳謝した。
ユーザーからの現実の預かり金の総額と、預り金を管理している金融機関への預金残高の総額に多額の齟齬(そご)があり預金残高が大幅に不足しているという。
代理人は「不正アクセスに対して刑事告訴する具体的手段はない」としている。
今回の問題についての問い合わせ先コール・センターを設定。電話(03・4588・3921、月─金曜日の午前10時─午後5時)で応じる。
(竹本能文)
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