初速は順調。PS4はソニーの救世主か

緒戦はライバルに圧勝。利益貢献へ期待大だが

ソニーのプレイステーション4(PS4)が日本デビューを果たした。メディアクリエイトの調べによると2月22日の発売から最初の2日間の実売は30万9154台。品薄状態で発売日を迎えた「PS3」と比べると多いが、苦戦が続く任天堂「Wii U」も最初の2日で30万8750台だった。現段階でスタートダッシュに成功したと判断するのは、まだ早い。

ただ、昨年11月15日に先行投入した欧米では勢いがついている。米VGチャーツが2月15日に発表した統計ではPS4が540万台、昨年11月22日発売のマイクロソフト「Xbox One」は350万台と、その差は大きい。しかも直近2週間に限ると、PS4は36万台とXbox Oneの12万台に対し3倍の差をつけているという。

欧米でPS4がライバルを制することができた大きな理由の一つは価格の設定だろう。PS4の399ドルに対し、Xbox Oneは499ドルと100ドル(約1万円)の差がある。

ジェスチャーで操作できる周辺機器のキネクトを標準で同梱するXbox Oneのほうが機能的には有利だが、多くのゲームファンは価格に敏感だ。マイクロソフトは、かつてのソニーPS3と同じジレンマを背負ってしまったといえる。前世代とは攻守が逆転したのである。

もう一つ、ソニーの初速がいい理由は、オンラインコミュニティに勢いがあることだ。出遅れたオンラインゲームを強化したことが奏功し、PS3の累積販売台数はすでにXbox 360を凌駕している。今の家庭用ゲーム機では、プレー内容をネット中継したり、プレーの様子をネット動画サービスで共有したりするなど“ソーシャル要素”が重要。多くの友達が遊んでいるゲーム機を買おうとするため、オンラインコミュニティに勢いがあるPS4に人気が集まるのは、必然ともいえる。

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