キネクトで新しいゲーム体験を提供、Xboxは年末商戦で躍進する--泉水敬・日本マイクロソフト執行役常務
6月7~9日、世界最大のゲーム見本市「E3」が米国ロサンゼルスにて開催された。E3に先立ち、マイクロソフトは業界関係者向けにカンファレンスを実施した。マイクロソフトは、据置型ゲーム機「Xbox360」でエンターテイメントコンテンツの集約によりユーザー層の拡大を目指すと宣言。グラフィックに優れたゲーム機であるXbox360は、欧米のゲームファンから強い支持を受ける一方、ゲームであまり遊ばないカジュアル層を不得手としてきた。挽回の切り札として昨11月、周辺機器の「キネクト(※1)」を投入。米国で爆発的な売れゆきを見せている。
E3の会期中、日本マイクロソフト執行役常務の泉水敬・ホーム&エンターテイメント事業本部長は東洋経済の取材に応じ、キネクトを軸に、今年の年末商戦で躍進したいと語った。
泉水氏との一問一答は以下の通り。
--昨秋発売したキネクトが北米で売れている。これまでコアゲーマー(上級者)向けが強かったXbox360のビジネスに、どのような影響を及ぼしているか。
日本にいるとなかなか実感できないが、キネクトは北米で爆発的に売れている。発売から4カ月で、全世界で1000万台を突破した。この記録は、ゲーム機の周辺機器としては画期的だと自負している。
これまでXbox360はコアゲーマーに強かったが、キネクトの投入でカジュアル層にも顧客層が広がった。体感型ゲーム市場が活気づいていることに加え、コントローラを手にせずとも自然にダンスやスポーツなどのゲームを楽しめる点がウケている。全米で大ヒットした『ダンスセントラル』は、今年の年末商戦で続編を投入する。