キネクトで新しいゲーム体験を提供、Xboxは年末商戦で躍進する--泉水敬・日本マイクロソフト執行役常務

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--カンファレンスの中では、キャラクターと声でコミュニケーションできる機能など、キネクトの技術を使ったゲームへの提案が多くなされた。

キネクトの音声認識の技術はすでにゲームの可能性を広げている。たとえばゲーム内の仲間に声で「右へ行け」「左へ行け」などと指示することができる。来春投入予定でのアクションRPG「Mass Effect3」では積極的に取り入れる予定で、自分の声でキャラクターとコミュニケーションしながら対戦することができる。武器のカスタマイズなども自分の声でできるようになり、ゲームの迫力が増すだろう。こうしたキネクトの活用方法は、カジュアル層というよりも従来のコアゲーマーをもターゲットにしている。

--ゲーム以外への活用も広がりそうだ。たとえば「Bing(ビング)※2」と連携した音声検索システムなどはその典型ではないか。

キネクトの技術は、人とデバイス(機器)とを自然つなぐ大きな可能性を持っている。その技術の活用を、ゲームだけにとどめるつもりは、もちろんない。
 
 Bingと連携した音声検索システムは確かにその一例だ。Xbox360には、ゲームに限らず映画、音楽など多くのエンターテイメントコンテンツが含まれている。そこで、どれだけコンテンツを増やしても探しやすさを実現できるような仕組みを作ろうと考えた。
 
 声で操作ができればいちばん簡単だ。リモコンを探さなくていいし、リモコンの使い方を覚える必要もない。例えばユーザーが「ハリーポッター」と言えば、「ハリーポッター」に関連する映画やゲーム、音楽などすべてのコンテンツが即座にあらわれることになる。今年の年末から北米でスタートし、順次13カ国で展開したいと考えている。

※2 マイクロソフトの次世代検索エンジン。検索結果をカテゴリーごとに整理して表示することでユーザーの意志決定を助けるよう設計されている。

--エンターテイメントコンテンツを増やすことで、Xbox360はどのような方向を目指しているのか。

音楽、ゲーム、映像(テレビ、映画、スポーツ)といったすべてのエンターテイメントコンテンツをXbox360の一カ所に集約したいと考えている。これは強力な競合対策にもなる。

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