キネクトで新しいゲーム体験を提供、Xboxは年末商戦で躍進する--泉水敬・日本マイクロソフト執行役常務
コンテンツの一つとして重視している生放送テレビ番組サービスでは、現在、イギリスの「sky」など3つの有料テレビ局と提携している。今後、米国や日本など世界各国でより多くの事業者との提携を加速したい。
年内には動画サイト「ユーチューブ(youtube)」の視聴も可能になる。特定のハードとユーチューブとの提携は始めてだ。音声検索の魅力をより感じていただけるのではないかと考えている。
--米国で普及したキネクトだが、ゲーム業界にとって重要な日本市場ではまだ影が薄い。
重要な課題だと考えており、今年の年末商戦でテコ入れを図るつもりだ。日本にはまだキネクトの認知度が低い。名前を知っていてもどういうものか知らないという人も多い。
地域別に見ると、日本市場は欧米に比べ、よりカジュアル化が進むと判断している。年末に投入する『ディズニーランドランドアドベンチャー』や『スターウォーズ』のタイトルは、それぞれの世界観を生かした意欲作だ。日本市場での起爆剤となることを期待している。
今後も、ファミリー、女性、子供向けのコンテンツを積極的に増やしていきたい。
--任天堂でもなく、SCE(ソニー・コンピュータエンタテイメント)でもなく、マイクロソフトだからこそできる提案とは何か。
大きく3つある。まずは、キネクトを使った他社にはできない体験だ。ゲームの新しい楽しさや、より自然で簡単な操作感を提供できるだろう。次に、クラウド環境を利用し、世界各国の人々と遊べるプラットフォームを拡充していきたい。最後に、Xbox360以外のPCやWindows Phone(※3)を使った、サービスの互換性だ。特に三点目は今後の課題だが、注力し、今後の展開を加速したい。ちなみに携帯電話向けのキネクトを使った音声検索サービスなども技術的には決して不可能なことではないと考えている。
(前野 裕香 =東洋経済オンライン)
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