私がマイクロソフトに、悲観的でない理由

バルマー氏の功績と、次のリーダーの課題

 本連載は、GAFAに関するトピックを毎週1つないし複数採り上げながら、米国・シリコンバレーを中心とするIT事情を定点観測的にお伝えしていく。今回ピックアップする企業は、マイクロソフト。CEOのスティーブ・バルマー氏が退任を発表し、後任を1年以内に指名するとのニュースが流れた。帝国ともいわれる同社について、筆者はあまり悲観的ではない。
1年以内の退任を発表したスティーブ・バルマーCEO(写真:ロイター/アフロ)

世界最大のソフトウエア企業であるマイクロソフト。同社のCEOであるスティーブ・バルマー氏の退任のニュースが流れた。バルマー氏はマイクロソフトで30番目の社員として、1980年から長年にわたり、創業者のビル・ゲイツ氏をビジネス戦略面で支えてきた。  

ハーバード大学を卒業して2年間企業に勤めた後、シリコンバレーの中心あるスタンフォード大学のビジネススクールに在学中、ゲイツ氏に口説かれて中退。それまでエンジニア主体だったマイクロソフト初のビジネスマネージャーとなった。  

1998年に社長に昇格後、2000年のゲイツ氏のマイクロソフト引退でCEOに就任。その後、13年間にわたり、巨大となったマイクロソフトの反映を舵取りしてきた。筆者もプレスイベントなどで何度かバルマー氏のスピーチを聞いたことがあるが、とても親しみ深いキャラクターは魅力がある。  

ZDnetでのインタビューによると、退任を決めたのは発表した2日前だったというが、2ヶ月半ほどその思いが高まっていたと語る。退任発表後もマイクロソフトが大好きだと語るバルマー氏と同社の現状、取り巻く環境はどのようになっているのか。

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