都心で買うなら「駅徒歩7分以内」物件一択のワケ 成毛眞氏「私が東京に住み続ける理由」
東京に住み続ける理由
私が東京に住み続けている理由は、稼げるからに加えて、好きな歌舞伎を見るためだけにほかならない。基本、家にいるのが大好きで、あまり出歩きたくない。
だが、唯一ふらっと出かけてもいいと思うのは吉祥寺だ。近くに長く住んでいるというのもあるが、吉祥寺の地方都市感がちょうどいい。ジャズのライブハウスに行っても、小声で話していてもいいし、半分寝ながらでもいられるのが心地いい。表参道のブルーノートへ行くとなると、きちんとした洋服を着て、真剣に聞かなければならなくなる。
吉祥寺はハーモニカ横丁もすばらしい。ぎゅっと詰まっていて、博多の屋台みたいである。だが、吉祥寺に住むのがいいと思っているのは、田舎者だ。駅徒歩15~20分もざらで、吉祥寺には住宅地がない。吉祥寺をホームとするならば、住むべきは井の頭線の久我山、三鷹台、井の頭公園だ。
自分が家を買うとき、環八の外に住むのは決まっていた。環八を越えると値段ががくんと下がる。都心に住む人たちは、地方から出てきた成功者だ。自分が住む場所としては、違和感があった。それに比べ、武蔵野はずっと東京に住んでいる人が多く、本当の東京のような感じがする。
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