北海道発「夜パフェ」が東京で支持を集めるワケ

「冬でもアイスを我慢しない」という地域性

「ピスタチオとプラリネ」1600円(筆者撮影)

では肝心の味はどうか。定番と季節限定の商品をそれぞれ試食してみた。定番から選んだのは「ピスタチオとプラリネ」。プラリネ、ピスタチオなど、ナッツ味のクリーミーなジェラートが味のメインになっている。

さらに、パフェ特有の高いグラスに、ブランマンジェ、ムース、ジェラート、ソースなどが何段階にも積み重ねられているので、1すくいごとに、毎回違う味を楽しめる。そして長いスプーンを駆使しても、なかなか底まで行き着くことができない。チョコレートやカラメル、ナッツなど、味の相性がよい素材を組み合わせてあるのも特徴だ。

季節商品からは、「傘 時々…シャイン」を選んだ。今流行の水玉模様を取り入れた、アンブレラ状の姿がかわいらしい。水玉はグラスに描かれた模様かと思ったら、丸くかたどったゼリーで作られていた。

季節商品の「傘 時々…シャイン」1800円(筆者撮影)

グラスの表面いっぱいに敷き詰められたシャインマスカットの下には、クレーム・ダンジュ(レアチーズケーキ)。そのほかやはり、何段にもわたってさまざまな味のムース、ジェラート、アロエなどが積み重なっている。1さじの中に、いろいろな味わいが交ざって深みを醸し出す。こちらはマスカット主体に、酸味を合わせてサッパリと仕上げてあるので、より夜パフェらしさが際立っている。

すべてを味わい分けるのは難しいかもしれないが、メニューをつぶさに見ると、ジェラート1つとっても、数種類の食材を混ぜ合わせているなど、構成の複雑さ、考案したオーナーのこだわりが見てとれる。

なぜ夜パフェというスタイルが発生したのか

河口氏によると、同店のオープン以来の客足は右肩上がりで、とくに2年目からの伸びが大きいという。一方、池袋にオープンした「モモブクロ」は若干客層が若く、まだ認知度も低いのか、渋谷店ほどの盛況には至っていないようだ。

同社ではほかに、都内で2店舗のオープンを予定しているが、夜パフェ専門店になるのか、それとも他の業態になるのかは未定とのこと。

それにしても、なぜ札幌で夜パフェという特異なスタイルが発生したのだろうか。札幌パフェ推進委員会に聞いた。

同会は、「地域の食文化」である〆パフェを全国に広め、札幌を代表する観光資源にするという目的で、札幌の〆パフェ専門店が2015年に立ち上げた委員会だ。現在はGAKUが運営する店も含め、市内の26店舗が加盟している。

同会によると、飲んだ後の〆パフェは10年以上前からある習慣で、始まった時期も、始めた店も不明だという。

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