北海道発「夜パフェ」が東京で支持を集めるワケ 「冬でもアイスを我慢しない」という地域性

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しかし、新鮮な牛乳からつくられる乳製品、とれたての地元の果物など、おいしいものが多い土地であることは大いに関係があるだろう。また「1世帯当たりの酒類支出金額」「1世帯当たりのケーキ支出金額」といった多くのデータから、札幌市民は甘い物やお酒を好む傾向が見て取れるという。

加えて、北海道の冬にアイスクリームを食べる習慣も関係しているかもしれない。これには理由がある。寒さが厳しい北海道では、暖房が完備されており部屋の密閉性も高い。外と中の激しい気温差により、室内では体内の水分が蒸発しやすく、結果的に喉が渇く。そのため、暖房のきいた室内で冷たいアイスを食べたくなるのだという。北海道は家庭における冬のアイスクリーム出費が全国平均より高いというデータもある。

地域や観光活性化にも貢献できるか

このように、「冬でもアイスを我慢しない」という甘い物への寛容性が、「夜でもパフェを我慢しない」に導かれたと考えることはできないだろうか。

また、若者の酒離れも背景にあるようだ。札幌パフェ推進委員会では、「飲みたい人と飲めない人が共存できる、お酒とパフェを提供する〆パフェ店の人気が高まり、さらにカラオケやバーなどの2軒目需要としての選択肢にもなっている」と考察している。

同会では調査をしたわけではないが、〆パフェブームや会の発足が地域や観光活性化に影響していると見ている。また、地域食材を取り入れられることから、札幌以外でも観光コンテンツとして有効なのでは、という。実際に、静岡や名古屋などの地域でも〆パフェがブームになりつつあるそうだ。

「ナイトタイムエコノミーなどを課題としているところでは、起爆剤になりうるのではないでしょうか」(札幌パフェ推進委員会)

このように、大きな可能性を持っている夜パフェ、〆パフェ。インバウンドに向けたナイトライフ観光の充実も視野に、さらに育っていきそうな予感がある。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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