地方鉄道の「カリスマ社長」が新任地で挑む課題 鉄道運営の「仕組み」を変える必要がある
たくさんの観光資源がある路線
――まず、現在のえちごトキめき鉄道の概要を教えてください。
旧JR北陸本線の市振―直江津間を転換した「日本海ひすいライン」59.3kmと、旧JR信越本線の妙高高原―直江津間を転換した「妙高はねうまライン」37.7kmの2路線、計97kmの路線を有しています。
両線とも電化されていますが、日本海ひすいラインは途中の糸魚川―根屋敷間に交流と直流の接続区間があり、ここを境に西が交流電化、東は直流電化されています。そのため、旅客列車は気動車を用いて直通運転を行っています。また、JR貨物の列車が全線を直通する形で運転されています。
妙高はねうまラインは全線が直流で電化され、基本的に旅客列車は電車を用いて運転されていますが、気動車の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」が、週末を中心に上越妙高―糸魚川間を往復しているほか、日本海ひすいラインから気動車が乗り入れることもあります。JR貨物の貨物列車の運転も可能となっていますが、現在は貨物列車の設定はありません。
この2つの路線について、内部では「海線」「山線」と呼ぶこともあります。
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