ラグビーW杯「ビール決戦」、勝者は誰なのか 9月のビール消費量は軒並み前年超えを達成
日本代表の奮闘により、大いに盛り上がりを見せたラグビーワールドカップ。決勝戦は11月2日、南アフリカ対イングランドという組み合わせで行われる。
9月20日から熱戦が繰り広げられたラグビーW杯を格好の商戦とみなし、販売に力を入れていたのが飲料メーカーや飲食店だ。
「水のようにビールを飲む」ラグビーファン
「ラグビーファンはお金持ちが多く、支払い金額を気にせずに水のようにビールを飲む」
飲料メーカーの関係者はそう口をそろえる。特に、ラグビー強豪国は総じてビールの消費量が多い。今大会参加国の中で2017年の1人当たり年間ビール消費量は、1位がアイルランドの94.9リットル。これは日本の2.4倍もの数字になる。オーストラリアは4位、5位がイギリス、6位がニュージーランド、決勝に進んだ南アフリカは7位と、上位には今大会に出場したラグビー強豪国が並ぶ(キリンホールディングス調べ)。
【2019年11月2日13時15分追記】初出時、上記の年間ビール消費量ランキングに「今大会参加国の中で」の記述が抜けていたため、補足しました。
「ビール酒豪」たちが日本に集まるという、またとない商戦において、圧倒的な恩恵を受けたのはキリンだ。キリンが1984年から国内で製造販売を手がける「ハイネケン」は、1995年から過去5大会にわたりラグビーワールドカップのスポンサーを担ってきた。今大会でも会場内、会場近くに設置された「ファンゾーン」(大型ビジョンで試合のライブ中継などを楽しめる場所)では、ハイネケンが独占販売された。
ハイネケンを取り扱う飲食店も、今年1~9月に4000店舗も増加。コンビニなど小売店での販売数量も前年同期比で7割増加したという。その結果、ハイネケンの9月の販売数量は前年同月の3.4倍を記録。9~11月の大会期間全体でも、キリンはハイネケンの販売数量が前年同期比2.2倍になると見込んでいる。
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