VW「ゴルフ」のディーゼルモデルは何が違うのか 10月から日本発売、試乗して感じたこととは

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日本市場で販売されるゴルフにディーゼルエンジンが搭載されると発表されたのは2019年8月20日で、それから1カ月少々が経過した10月1日より販売が始まった。さらに、その3週間後の10月24日(日本時間での25日)には、8代目となる新型ゴルフが発表されたのだ。

2019年になり8代目ゴルフが発表になると噂されており、本国ではスパイショットも数多く掲載されていたのでご覧になった方もいらっしゃるのではないか。本稿が掲載されるタイミングでは、すでに8代目新型ゴルフの全容が明らかになっていることだろうが執筆時点は発表前。よって、ディーゼルエンジン搭載モデルがあるのか、BEVである「e-ゴルフ」の設定はあるのかなど筆者の興味はつきない。

モデル末期に“本領発揮”

そうした事情を踏まえて、7代目ゴルフ、つまり日本市場での現行ゴルフを取り上げる理由は2つある。1つ目。これはゴルフに限ったことではないが、欧州メーカーの車種はそのモデル末期にこそ本領を発揮することから。そして2つ目。やはり気になるディーゼルエンジン搭載車だ。どんな走行性能をもっているのか興味津々である。

ちなみに1つ目の“モデル末期に本領発揮”は筆者の実体験でもある。フォルクスワーゲンではないがメルセデス・ベンツ「Cクラス」の最初期モデルから末期モデルへと乗り換えたことがあるのだが、これまで高額であったオプション装備が標準装備化されるなど、ユーザーにとってありがたい変更が随所に加わった。さらに、肝心の走行性能もがぜんよくなった。

もちろん、この傾向はモデル末期と称される7代目ゴルフにも当てはまる。高精細なTFT液晶によりナビ画面などをメーター内に表示する「アクティブインフォディスプレイ」や、ステアリング操作を自動で行い駐車支援を行う「パークアシスト」、さらには歩行者検知を行う一般的な衝突被害軽減ブレーキのほかに、10㎞/h以下の前進/後退時に機能する衝突被害軽減ブレーキ機能を含む「パークディスタンスコントロール」などがMeister専用装備に。また、走行性能にしても最初期モデルとの比較では、低速域でのしなやかさが大きく向上した。

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