VW「ゴルフ」のディーゼルモデルは何が違うのか 10月から日本発売、試乗して感じたこととは

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フォルクスワーゲン「ゴルフ」のディーゼルエンジン搭載車が、10月から日本で発売された(筆者撮影)

フォルクスワーゲンの基幹車種「ゴルフ」に日本市場として待望のディーゼルエンジン搭載車が加わった。

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2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは150PS/34.7kgf・mを発揮し、7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)との組み合わせだ。ハッチバックボディの通常モデルほかに、ステーションワゴンボディのヴァリアントにも設定され車両価格は323万円から(10%税込み)。駆動方式はFF(前輪駆動)方式のみ。

記憶に新しいディーゼル問題

フォルクスワーゲンのディーゼルと聞くと2015年のディーゼル問題を思い出す読者も多いことだろう。北米で販売されているフォルクスワーゲンの一部ディーゼルエンジン搭載車から、走行中に基準を大幅に上回るNOx(窒素酸化物)が排出されていることが明らかになった。これが事の発端だ。

当初は北米市場のみの問題で、それも特定の車種だけで見られる事象と捉えられていたが、当局の捜査が進むにつれ傘下のアウディの一部車種にも同様の傾向が見られるのではないかと疑惑は波及する。さらにお膝元である欧州市場においても、当該車種が規制値を超えるNOxの排出を行っているのではないかとの情報も出始めた……。

フォルクスワーゲンによれば、これまでに調査委員会を主体として原因究明がなされており、再発防止策も打たれているという。結果としてボードメンバーの多くが入れ替わり会社の屋台骨を揺るがすほどの出来事であったわけだが、現在は第三者機関による策が講じられた後で販売している車両に不具合は見つかっていない。

筆者はそうした事情を現地含めて取材した結果、中立的な立場でみた場合に「フォルクスワーゲングループのディーゼルエンジンだからNG」という図式は当てはまらないとの意見を持つ。もちろん、この先に不正が一切ないということが前提だ。

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