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VW「ゴルフ」のディーゼルモデルは何が違うのか 10月から日本発売、試乗して感じたこととは

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VWの電気自動車のBEV「eーゴルフ」(筆者撮影)

今、7代目ゴルフを取り上げる理由の2つ目。それを探るべく早速試乗してみたのだが、結論からすると実用車であるゴルフには最良のパワートレーンであることがわかった。間違っても速くはない。この分野では上位スペックの競合車がたくさんいるし、ゴルフで速さを評価するなら2.0Lガソリンターボの「GTI」やその上の「ゴルフR」が妥当。あくまでもディーゼルモデルは実用域の走行性能で勝負する。

試乗モデルはハッチバックボディのTDI Highline Meister(10%税込み391万円)。アイドリング時はディーゼル特有の甲高い燃焼音が若干気になるものの、振動は低く抑えられている。信号待ちから交通の流れになじむようにゆっくりスタートした際の力強さはガソリンモデルの30%増しのイメージ。そして静々と増速する。アイドリング時に気になった燃焼音は走り出せば気にならない。

ゆとりを感じる走り

TDIが本領を発揮するのはおおよそ30㎞/h以上。ここからはカタログスペック通りの太いトルクによってギヤ1段ごとに息の長い加速力を披露する。また、市街地の流れに乗り走っているときに前走車を追い越す状況では、キックダウンさせずともアクセルペダルをじんわり踏み込むだけで事足りるから、走りにゆとりが感じられる。

e-ゴルフのパワーユニット(筆者撮影)

高速道路となると状況はさらに好転。たいていの登り勾配であればトップギヤの7速ギヤのまま巡航速度を保つ。また、アダプティブ・クルーズ・コントロールでも豊かなトルク特性が活かされていて、前走車が増速した際でも遅れることなくスッとこちらも加速するから信頼感が生まれる。

フォルクスワーゲングループジャパン広報部によると、日本市場におけるゴルフサイズのカテゴリーでは2016年あたりから約25%がディーゼルモデル。そうした中、TDI Highline Meisterでは前述した装備の数々とディーゼルならではのゆとりある走行性能が味わえる。

さらに、同グレードではエコカー減税と環境性能割によって10万0800円(前後あり)の優遇が受けられるため、ガソリンエンジン搭載車との差もグッと縮まる。長く乗るなら間違いなくお買い得だ。モデル末期という言葉のイメージに惑わされることなく、ぜひ試乗していただきたい。

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