会社に頼らず生きていける人に共通する3特徴 「会社の評価と顧客」どちらが大切ですか?
ここで大きな問題となるのが、「会社は儲かるけれど、お客さんにはメリットがない」という状況に直面したときです。きっと多くの人がそんなジレンマに苦しんでいると思います。
実際、私も会社員をしていたとき、「えっ、これを売るの? 会社はめっちゃ儲かるけど、お客さんにはメリットないやん……」ということがありました。こんなとき、どうするか?
極論ですが、私の考えは「会社の命令なんてスルーして、すっとぼけておく」です。あえて会社に反論したりはしませんけど、とにかくスルー。こんなことを言うと、「それは無理です!」「ダメ人間のレッテル貼られます!」「組織に居場所がなくなります!」なんて言う人がたくさんいます。
覚悟を持って仕事をするべき
確かにそのとおりで、ある程度のバランス感覚は必要ですが、1度や2度ならそんな方法もアリです。そのくらいの覚悟を持って仕事をするべきだと、私は本気で思っています。
「会社の命令をスルーする」なんて非現実的で、奇想天外に感じるかもしれませんが、実はこれ、とても大事なポイントなのです。ここで天秤にかかっているのは「会社での評価」と「お客さんからの信用」です。
今の時代、どっちが大事でしょうか?
「10対0」でどちらかを選択するべき……という極端な話ではありませんが、組織人だからといって「会社での評価」を安易に優先するのはとてもリスキーな働き方。そういう時代だということも理解しておいてほしいと思います。
私は多くのビジネスマン、仕事人、組織人に会ってきましたが、「会社に頼らず生きていける人」というのは、こうした究極の場面で「お客さんを真ん中に置いて仕事をする」という覚悟を持った人たちなのです。
会社には、さまざまな「常識」「ルール」「しきたり」があります。当然、その中にはおかしなものもたくさんあります。
私の知り合いのところに、始業時刻は8時40分なのに、なんとなくみんなが8時過ぎには出社して、それが当たり前になっている会社があります。
その会社はさらに不思議で、出社すると、課長とか部長とか、いわゆる“偉い人”のデスクを回って「おはようございます」とあいさつするという習慣があるそうです。「おかしな習慣だな」とは思いますが、どんな会社にも、そんなおかしな常識はあるものです。
従うか、従わないかは個人の自由ですが、それを当たり前だと思い、過剰に適応してしまうのは正直言って危険。社内でしか通用しない「ドメスティック人材」にどんどんなってしまうでしょう。
私の経験でも「14〜15時」と会議の時間が決まっているのに、会議を仕切っている上司の都合や機嫌ひとつで15時半、16時まで会議が長引くなんてことがよくありました。
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