「机にスマホ置く人」ほど集中力が続かない理由 中野信子が語る「仕事を効率的にこなす」コツ

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“異常の検知”とは、脳が周囲の状態をつねに監視し続け、それまでとは違ったおかしなことを発見するシステムです。例えば家にいるとき、それまでと同じ状態が続けばとくに何も検知しないけれど、どこからか焦げたような臭いがしてきたらすぐさま検知して、“何かおかしいぞ!”と警報を鳴らす。

これを行っているのが、大脳の内側面にある「帯状回(たいじょうかい)」という部分です。ここで“矛盾の検出”をし、脳にアテンション=注意・注目を促すのです。視覚や聴覚を通して得た情報に何か異常がないかをここで照らし合わせ、考える。そして異常が検出されたら、“何か変だぞ!?”という情動を脳内に引き起こすのです。

つまり、人間は注意散漫なほうがむしろ“正しい状態”なのです。要はもともとが散漫になるようにできている。早くやらなければと焦れば焦るほど逆に集中できないのは、焦って緊張感が増すことで、より帯状回がまわりの物事に過敏になってしまうからなのです。

集中力を高めるコツ

とはいえ、そんな脳のあるべき状態を逸脱してでも集中しないと仕事が終わらない。ここぞという場面では集中したい。そんなときはどうすればいいのでしょう。

それには、集中を散らす原因である帯状回を刺激しない環境を人為的につくることが第一です。“警報装置”を作動させる要因をできるだけ排除するというわけです。

集中力を高めるには、脳を鍛えるのではなく、脳が散漫にならないような環境を整える。そんな発想が、集中力を手っ取り早く高めるためのコツということになってきます。

では、帯状回を刺激する要因を取り除いて集中状態に入るには、具体的にどう環境を整えればいいのでしょうか? なんといっても効果が大きいのが、インターネットを切ってしまうことです。

今の時代、人間の集中力を妨げる大きな要因は、おそらくメールとSNSでしょう。パソコンのEメールやスマホのメール、そしてSNS経由のメッセージやコメント。これらにいちいち反応していたら、そのたびに集中力をそがれてしまいます。

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