「机にスマホ置く人」ほど集中力が続かない理由 中野信子が語る「仕事を効率的にこなす」コツ

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SNSを“見るだけ”ならそれほど悪影響はないのでは?と思われるかもしれませんが、ちょっと想像してみてください。作業に集中しているときに、ポンとSNSの新着情報が入ったので、少しだけSNSを見てみる。すると、それによって頭がSNSモードになってしまい、元の集中状態に戻るのに、結局30〜40分もかかってしまった……。そんなことも結構少なくないですよね。

とくに今はSNSでもスマホアプリでも、何か新しいことが起こるたびに、ご丁寧に“アラート”で知らせてくれます。そもそもアラートとは、「アラート=警告」の意味のとおり、人の注意を引くためにあるもの。言うなれば、人の気を散らすのが本分なのです。同様に、何か更新情報が入ったときに赤い数字で知らせてくれるパッチなども、できるかぎり人の目につきやすいデザインになっています。

本当に集中したいときは、思い切ってインターネットやEメールのブラウザを落としてしまいましょう。可能なら携帯電話の電源も切ってしまう。これだけで、集中を乱す原因のかなり多くをシャットアウトできます。

もし、携帯の電源を切るのが難しければ、留守電やマナーモードに設定し、集中したい作業の間は電話には出ないと決めてしまうのがいいでしょう。

また、メールのチェックは、普段から“見るのは朝10時と夕方4時の1日2回”などとマイルールを決め、それ以外の時間帯は見ないようにすると、作業効率がグンと上がること請け合いです。

机に雑誌を置かないほうがいい理由

人の注意を引くものはパソコンやスマホの画面上だけではなく、机の上にもあります。例えば雑誌の表紙。これはそもそも人の気を引くようにデザインされていますから、視界にあるとつい目がいってしまいます。だから集中したいときは雑誌は視界に入らない場所に移すか、せめて表紙を裏にして置きましょう。

前述のとおり、焦れば焦るほど脳の帯状回が緊張を増してまわりの状況に過敏になり、むしろ集中しにくい状態になってしまうということが人間にはよく起こります。ということは、帯状回が緊張状態にならないようなリラックスできる環境を作ってあげれば、自然と集中力が高められるということでもあります。

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