記録的大雪、流通業界への影響度はいかに 配送ルートの確保に四苦八苦、百貨店にも冷や水
2月14日から16日にかけて、関東甲信、東北を襲った記録的な大雪。各地の交通網を寸断し、経済活動にも大きな影響を与えた。特に影響が大きかったのが、流通業界だ。通常の配送経路が使えず、別ルートの開拓を余儀なくされた。
たとえば、セブン-イレブンは山梨、長野などの一部店舗への商品供給が滞った。17日にはヘリコプター2機を飛ばし、パンなど数千食を山梨県内の店舗に配送。翌18日には、ヘリを4機に増やし、カップラーメンやパンなど1万7000食を現地に届けた。その甲斐もあり、18日現在、休業している店舗はないという。
ローソンは、山梨県内の全102店舗に商品が納入できていない。群馬、長野両県については、店舗数を把握できていないが、納品できない店舗があるもよう。18日には、ヘリ1機を飛ばし、山梨県内の65店に即席麺4000食を配送した。
ファミリーマートも、18日にヘリ1機を使い、長野県内の店舗におむすび2600食、パン2200食を配送。通常は山梨県と埼玉県内の工場から弁当などを供給しているが、17日以降は愛知県と福井県からの供給に切り替えた。山梨県内の店舗は、甲府市内に弁当工場があるため、米飯商品をある程度、納入できているという。
山崎製パンは、中央自動車道の通行止めで、長野、山梨両県の納入先に対する15~17日の配送がストップ。18日には、長野県内の一部店舗に向け、製品を限定して配送を再開した。19日からは全面的に配送を再開する予定だ。