リソー教育が売り気配。「水増し」の実態が明らかに
【2月10日(月)】優待目的保有で外食の三光マーケティングフーズ(2762)を901円で500株、900円(前日比30円安)で2500株の計3000株売った。平均買値955円で、約16万5000円の損失確定。売った理由は、2月8日引け後に発表された平成26年6月期第2四半期決算短信で、業績予想の下方修正が出たから。
居酒屋業態で20店舗の閉鎖、東京チカラめし業態で37店舗の閉店による特別損失が大きい。円安による牛肉などの輸入食材調達価格高騰で採算悪化、急速に出店したことが裏目に出てしまった。外食の経営は難しいとあらためて感じた。6月期末配当は8円予定、無借金企業、株は全部売ってしまったが、復活を期待している。
リソー教育(4714)が、前引け560円+9円だったが、後場から売り気配となっている。どうやらNHKでの報道が原因らしい。売り上げの不適正計上額(6期分合計)が、リソー教育、名門会、伸芽会の3社合計で83億0800万円となった。想定以上に大きい金額だ。大引けは451円の100円(-18.14%)ストップ安となった。値下がり率第1位。昨年12月19日の寄り付き(451円は今日の終値と同じ)で16万株買っている。リソー教育の「リソー」とは、「会社の売り上げのこと」だったんだな。日経平均は、255円高の1万4718円と大幅続伸。
19時30分、リソー教育の第三者委員会の調査報告書が公開された。全42ページに詳細に書かれていたが、売り上げ至上主義で3カ月に1度、営業成績によって昇給・昇格、降給・降格していた。売り上げの訂正額は、平成20年2月期(いちばん少ない年度)は、訂正前売り上げ153億9500万円、訂正後149億9900万円(訂正額3億9500万円)、平成25年2月期(いちばん多い年度)、訂正前売り上げ217億8800万円、訂正後売り上げ198億5800万円(訂正額19億2900万円)と売り上げに対する水増し額は、最大で年1割程度だった。
もう10年以上前のことだが、当時保有していた居酒屋チェーン「北の家族」を一時傘下に収めた冷凍食品会社のケイビーは、粉飾決算で売り上げを10倍に水増ししていたことがあった。当時、監査法人は、売り上げを10倍に水増ししてもわからないものなのかと思った。
【2月12日(水)】NYダウは、192ドル高の1万5994ドルと4日続伸、イエレンFRB議長は、段階的な債権購入縮小の継続を表明。景気への楽観強まる。リソー教育は、連続ストップ安で80円安の371円。日経平均は81円高の1万4800円と3日続伸。
うわーっ、2500万円以上の含み損!
【2月13日(木)】NYダウは30ドル安の1万5963ドル。今日はNISA(ニーサ)の日だそうだが、日経平均は、265円安の1万4534円と大幅安。リソー教育は今日もストップ安で、80円安の291円と3日連続ストップ安。たった2営業日半で、リソー教育株1銘柄で260円安×16万株=4160万円(最初の買値からは2560万円)も下がってしまい、忘れられない銘柄となってしまった。
今、ロシアのソチでは、冬季オリンピックが行われているが、私のリソー教育の売買をジャンプ競技に例えると、ジャンプの踏切のタイミング(451円買い)はよかったが、その後、高値1月14日599円をつけ、着地でまさかの転倒という感じかな。
【2月14日(金)】NYダウは63ドル高の1万6027ドルと、1万6000ドル台回復。注目のリソー教育は、昨日の勢いだと今日もストップ安かとも思ったが、9時に8円安の283円であっさり寄り付いた。保有株をちょうど20万株にしようと250円で4万株買い注文を入れていたが、寄り付きが安値となり、9時23分には69円高の360円の高値をつけたが、大引けでは29円高の320円となった。とりあえず下げ止まったようだ。日経平均は221円安の1万4313円と、週間では149円の下落と年初から6週連続週足陰線となった。来週以降、日経平均が1万4000円辺りで下げ止まるのかどうか見極めたい。
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