インドと日本はまったく違うようで似ている
【最終回】ぼくはインドが大嫌いで、大好きだ。

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インドと日本の共通点は「独特」

こう書くと、インドと日本は違いが大きいから、そう感じるんだね。

と思われるかもしれないけれど、不思議とそういうわけでもない。

今、世界から注目を浴びているインド人広告クリエーターのアギーと

ムンバイで会ったとき、「これから海外の仕事もどんどん来ますね!」

と言ったら、こんな話をしてくれた。

「もうホクトもわかったと思うけど、インドって変わった国でしょ?

宗教や文化、言語や民族、考え方やモノの見方が本当に特殊だよね。

だから、海外のクライアントが仕事を頼むときに、ちょっと怖がる

んじゃないかって思うんだ。自分たちの国と、あまりにも違うから。

そういう独特という点では、インドと日本って似てる気がするよ」

 

確かに、そうかもしれない。

インドに来て、人、街、食べ物、すべてが変わってるなぁと感じたけど、

よく考えたら、世界から見れば日本もそうとう変わった国なわけで。

地球上でこの場所でしか通じない日本語という言語のみを話し、

宗教の色が強いわけでもなく、清潔好きで家の中ではクツを脱いだり、

お辞儀を何度もして、大げさなほどよく笑う。海外の人が日本を知れば

知るほど、どこの国にもない独特なものをたくさん感じるはずだ。

インドと日本。まったく共通点のない国同士に見えるけど、この独特、

唯一という意味のユニークという点では、大きな共通点だとも言える。 

人や動物が行き交うオールドデリー
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