初対面で「好かれる人」が送っているシグナル 見た目は普通なのにモテル人はやっている
「敵意のシグナル」と「好意のシグナル」
夏の夕暮れに見られるホタルの光は、「求愛のシグナル」という説が有力だ。これは、人が自分を魅力的に見せ、相手に好意をもってもらいたいときの行動とよく似ている。というのも、人は大抵、あなたの声を「聞く」前にあなたの姿を「見る」からだ。人は、あなたの態度やしぐさを見て、「この人と親しくなりたいかどうか」を判断している。
互いについて予備知識なく初めて会う場合、「好意シグナル」を送り、「あなたと親しくなりたい」というメッセージを伝えることも、「敵意シグナル」を送り、「あなたとは関わりたくない」と伝えることもできる。さもなければ、わざと光を消し、自分の存在を目立たなくすることもできる。
例えば2人以上の見知らぬ人間が見通しのきく場所で近距離にいれば、自然と互いを観察することになるだろう。そして、相手が「好意シグナル」を発しているのか、あるいは「敵意シグナル」を発しているのか、あなたの脳は自動的に判断する。
とはいえ、大抵の判断は「普通」止まりだ。人の外見や態度はノーマルである場合が多く、脅威でもなく重要人物でもないと判断されれば、脳はその場限りでその人の情報を忘れることになっている。
しかし、中には特別に人を引きつけている人もいる。読者の皆さんも、これまでバーやナイトクラブに同性の友だちと繰り出し、初対面の異性を引きつける魅力を備えている人を見たこともあれば、存在にさえ気づいてもらえない人を見たこともあるはずだ。
もちろんスタイルがいいから目立っていた人もいるだろうし、見るからにお金を持っていそうで人を引きつけている人もいるだろう。しかし、実際には大半の人が「好意シグナル」を発したからこそ、人気者になっているのだ。では、すべての人に瞬時に興味を湧かせることができる「好意シグナル」とはどんなものか。ポイントは3つある。順に解説していこう。