偏差値が物語る「早稲田人気」が復活したワケ GMARCH、日東駒専にも異変が…
大学激変の時代に入った。少子化が進む中で、各大学では学生獲得に向けた改革が進む。主に偏差値を基準にした大学の序列にも変化が起きている。今後は偏差値が機能しなくなり、大学の特色から受験先を選ぶ時代もやってくると言われる。令和の大学序列の新潮流を緊急リポートする。
平成は慶應の時代、令和は早稲田の時代
「以前は慶應のほうが人気でしたが、今はむしろ早稲田。これからの人材を育てようとする早稲田の姿勢は印象がいい」
こう話すのは今年、早稲田大の政治経済学部に入学した男子学生(19)だ。慶應義塾大法学部にダブル合格したが、早稲田を選んだ。
何かと比較される早稲田大と慶應大。近年は慶應ブランドが常に圧勝してきた印象が強い。各方面で慶應のOB・OG組織「三田会」が影響力を高め、偏差値でも慶應大が上だった。しかし、ここにきて形勢逆転の兆しが見えているのだ。
「平成は慶應の時代でしたが、令和は早稲田の時代になるのでは」
と予測するのは、大学通信常務の安田賢治さんだ。
その根拠を具体的に示していこう。2019年度入試での偏差値で早稲田大が偏差値70を維持する一方、慶應大の政治学科や経済学部、商学部で偏差値が下がった。この傾向は最新の9月時点でも続いている。
志願者数でも慶應大は2年連続で前年割れ。大学通信の調べでは、今年の志願者数は約4万1千人で、平成で最も少なかった。
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