楽天、携帯メッセージング会社を子会社化 バイバー・メディアに920億円投資

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2月14日、楽天は、世界でモバイルメッセージングなどを提供するバイバー・メディアを子会社化すると発表した。写真は握手する楽天の三木谷浩史会長兼社長(左)とバイバーのタルモン・マルコCEO。都内で撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 14日 ロイター] - 楽天<4755.T>は14日、世界でモバイルメッセージングなどを提供するバイバー・メディア(本社キプロス)を子会社化すると発表した。9億ドル(約920億円)を投じ、発行済み株式100%の取得と新株発行の引き受けを行う。株式譲渡日は3月下旬を予定している。

バイバー・メディア社は、世界で約2億8000万人の登録ユーザーを持ち、月間利用者数が1億人を超えるメッセージング・VoIPサービスを提供している。楽天は、バイバー社の持つ幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築する。

三木谷浩史会長兼社長は会見で、バイバーには約3億人のユーザーがいるが、新たに2億人が加わり、5億人まで拡大するとの見通しを示した。さらに、今回の買収は新戦略だと語った。

子会社化に伴う業績への影響は「現時点では見積りが困難」とし、政策の上で開示の必要があれば開示する。一方、のれんや無形資産の評価、償却期間については今後精査した上で決定する。

同日発表した2013年12月期の連結売上収益は前年比29.5%増の5185億円、営業利益は同80.3%増の902億円となった。14年12月期については、株式市況の影響を大きく受ける証券業を除いた連結売上収益、営業利益は前期を上回るとしている。

*写真を付け、内容を追加して再送します。

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