「独身アラフィフ女性」海外移住2年後のリアル 人生経験を積んだからできたことがある

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私見ではあるが、帰ってくる場所があり、期間が決まっているならば数カ月から1年という長期であったとしても「旅行」の一種。あまり堅苦しく考える必要はなく、チャレンジしてみればよいのではないかと思う。お金や健康の管理、防犯など、留意すべき点は一般的な旅行とさほど変わらない。

ただし、つまらなかったり、飽きたりしたら、帰国するか別の場所に移動するなどフレキシブルに動ける態勢にしておいたほうがいい。合わないのにただ居続けるのは時間とお金の無駄である。

完全移住の場合はインテグレーションが重要

一方、日本の生活を引き払い、完全に海外に移住するとなると話はまったく違ってくる。この場合は「インテグレーション」ということが非常に重要となる。インテグレーションは「融合」「調和」などと訳されるが、要は地元の人たちとどのくらい楽しくやっていけるかということだ。

ネットワーキングイベントに参加する筆者(撮影:Marcin Celerski)

過去に海外で暮らしたことがあるなら、どういう人たちと友だちだったか振り返ってみるといい。例えば「1年以上海外で生活したけど、友人は現地在住の日本人ばかり」というならば、日本で暮らすのがいちばんしっくりくるはずだ。なんといっても日本人がいちばん多いのは日本なのだから。

自分が生まれ育ち、言葉や活動制限のない国がいちばん性に合うというのはある意味ラッキーなことだ。その場合は移住を目指すのではなく、旅行として長期滞在するほうがよいのではないかと思う。

インテグレーションは努力である程度カバーできることと、努力だけでは何ともできないことがある。なぜかというと「楽しい」という感情は理屈では割り切れないからである。法的な問題は、なんだかんだ言ってもいろいろやり方はある。しかしインテグレーションの問題はもっと複雑だ。私がポーランドにこだわるのは、ここまでガッツリとインテグレーションできる国はほかにはないと感じるからだ。

自分の人生をつくっていくのは一筋縄ではいかないことが多い。海外ではなおさらだ。行動するのは自分だが、行動の原動力となるパワーをくれるのは周りの人たちだ。プライベートにしても仕事にしても、結局は人、人、人なのである。

ミハシヤ ジャーナリスト、PRプランナー

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Michasia

大学卒業後、出版社勤務を経て独立。新聞、雑誌などの記事広告をメインに執筆。キャリアは約30年。得意分野は金融・ビジネスなど。2017年より拠点をポーランドのワルシャワに移し、ジャーナリスト、及びPRプランナーとして活動。現地のスタートアップ事情にも詳しい。

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