ラミレス監督「ファンに嫌われても有能」な証拠 「4番バッターを2番に起用」など奇策目立つが

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また、あるときは、本来中継ぎで起用される投手を、あえて先発として起用し、1、2回の短いイニングを投げさせた後、本来の先発投手を“ロングリリーフ”として継投させる「オープナー」というやり方を導入したこともある。これは、近年メジャーリーグでも少なからず見られる投手起用法だが、残念ながら、あまりよい結果は残せなかった。

そのほか、突然の新人起用や、意外性を感じる打順や守備位置など、今シーズンのラミレス監督の采配は、つねに賛否両論を呼んでいたが、今年に関してはとくに批判が多かったようにも思える。

実際、9月21日に、読売ジャイアンツが横浜DeNAベイスターズとの直接対決に勝利し、優勝を決めた瞬間、SNS上で(優勝を逃したら、ラミレス監督が解任される可能性もあるかもしれないという期待を込めて)「優勝できなくてよかった」と、一部のファンたちがコメントするほどだ。

ラミレス批判は的外れ?

だが、ラミレス監督の采配は、本当に批判されるべきものなのだろうか。セントラル・リーグにおける横浜DeNAベイスターズのチーム成績を見ると、必ずしも、そうとは言えないはずだ。

9月23日時点のチーム成績を見ると、以下のようになる。

得点:4位
失点:2位タイ
安打数:6位
本塁打:3位
盗塁:6位
打率:5位タイ
出塁率:6位
併殺打:2位
防御率:5位
与四球:2位

この成績を見るだけで、今シーズンの横浜DeNAベイスターズが、どんな攻撃をしていたかが(あまり野球に詳しくなくても)わかるはずだ。まず、よく点を取られる。一方で、そもそもヒットが出ない。ヒットが出ても、打線がつながらない。機動力もほぼ皆無。ホームランを打たなくては勝てないチームであることが容易に想像できる。

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