2020年の米大統領選は「3月3日が超重要」なワケ 投資にも絶対に役立つ米大統領選の予備知識

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候補者選びのプロセスは、来年2月に行われるアイオワ州党員集会とニューハンプシャー州予備選挙で始まる。ときには無名の候補者が、この2つの州で勝利してそのまま大統領候補への道をかけ進む。だから候補者は1年以上前から、この2つの州を入念に遊説して、選挙活動を行うことになる。

4000万人のカリフォリニア州が日程を「前倒し」

ただし2020年選挙の最大の特色は、3月3日のスーパーチューズデーが圧倒的な存在となることだ。いつもは最終盤の6月に予備選を行うカリフォルニア州が、選挙日程を大幅に前倒しにしてきたために、この日の重要性が一気に高まったのである。

なぜそんなことになったかというと、カリフォルニアは全米最大の4000万人の人口と、GDPではイギリスを上回り世界第5位クラスの経済力を有する。そして政治的には、移民問題や環境問題で「反トランプ」を旗幟鮮明にしている。予備選挙においても、同州の存在感を高めようと日程を前倒しにしてきたものと拝察する。

予備選では、各候補が州ごとに割り当てられた選挙人を取り合う。民主党の候補者選びにおける選挙人は全体で3768人。このうち3月3日に開票されるのは、カリフォルニア州416人、テキサス州228人、ジョージア州105人など合計で1420人に達する。実に37.7%がこの日に決定する。だからここで挑戦者が決まっても不思議はない。その場合、2020年の予備選挙は、実質1カ月で勝負がつく「スプリントレース」ということになる。これでは各候補が前のめりになるのも無理はない。

すでに民主党の大統領候補者討論会は、今年6月にフロリダ州マイアミで1回目が行われている。なんと20人もの候補者が集まったので、10人ずつ2回に分けて実施された。7月の第2回(ミシガン州デトロイト)も同様だった。12日、ヒューストンで行われた第3回では、候補者が10人に絞り込まれた。

各候補の支持率がどれくらいか、こういうときの定番、RCP(Real Clear Politics)でチェックしてみよう 。

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