「マツダ3 SKYACTIV-X」乗ってわかった実力 ドイツでの試乗会に参加、日本発売は12月に

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

スカイアクティブXは、これまで火花着火の領域で“仕方なく”使っていたスパークプラグを逆に圧縮着火のタイミングのコントロールに使うことで、圧縮着火燃焼可能な回転・負荷を拡大させるとともに、燃焼の切り替えの完全な制御を可能にした。これがマツダ独自の燃焼方式「火花点火制御圧縮着火(SPCCI)」だ。ちなみにSPCCIは冷間時や高回転域を除くほぼ全域で圧縮着火を可能にしている。

ちなみにSPCCIはこれまでとは異なる新しい燃焼方式だが、その根本は「点火」と「噴射」というガソリンエンジン本来の機能を研ぎ澄まして機能を統廃合して生まれた技術だ。そのため、ハード構成は非常にシンプルだ。

エンジン本体はガソリンのスカイアクティブGをベースに、「新形状ピストン」、圧縮着火をサポートする「超高圧燃料噴射システム」、より多くの空気を取り入れる「高応答エアサプライ(=機械式コンプレッサー)」、高応答ISG採用の「24Vマイルドハイブリッドシステム(Mハイブリッド)」、異常燃焼を制御するリアルタイム補正や「筒内圧センサー」などがプラスされている程度である。

日本発売は10月から12月に延期

このスカイアクティブXは、次世代マツダ第1弾となる「マツダ3」から展開することが発表済みである。すでに発売が開始されたガソリン/ディーゼルに遅れて発売予定となっているが、もともと10月の予定だったのが12月中旬に変更となった。

横から見たマツダ3 SKYACTIV-X(写真:マツダ)

実は当初は日本仕様と欧州仕様は使用するガソリン(日本仕様:レギュラー、欧州仕様:ハイオク)に合わせてスペック/特性が異なっていたが、国際試乗会での評価を踏まえて日本仕様も欧州仕様と同スペックにすべきだと判断。現在、急ピッチで再セットアップや型式認定などの作業が行われている。

筆者はその国際試乗会に参加し、欧州仕様のパイロット生産車両(量産同等仕様)に試乗を行っている。ここではその時の印象をお届けしたいと思う。

次ページ実際に乗った第一印象は?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事