熊本電鉄、「くまモン電車」の効果は絶大だった 地域密着の鉄道に外国人観光客が押し寄せる

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「みなさん菊池電車、菊電と呼ぶんです。ウチはバスもやっているのですが、熊本電鉄はバス会社で、菊池電車とは別だと思われているくらいで」

熊本電鉄の中野育生運輸課長(筆者撮影)

こう笑いながら話してくれたのは、今回案内してくれた熊本電鉄鉄道事業部の中野育生運輸課長。もともと熊本電鉄の鉄道路線は、1911年に菊池軌道の路線として現在の上熊本―藤崎宮前間で開通した。

1913年には隈府(わいふ、後の菊池)まで延伸。旅客輸送もそうだが特に菊池方面の農産物を運ぶことが路線開業の最大の目的だったという。そして全通以来、熊本市と菊池市を結んで多くの貨物や旅客を運び続けてきた。

現在でも地域の玄関口

モータリゼーションの波には逆らえず利用者は減少、1986年限りで御代志―菊池間は廃止されたが、今でも終点・御代志駅のある合志市やその先の菊池市に向けての玄関口という役割は変わっていない。

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