9位はソニー。「ソニー神話」という言葉がある。Appleのスティーブ・ジョブズ氏もソニー製品に一目置いていたそうだが、現在でも理系学生にとって「ソニー」は憧れの的のようだ。なにしろ印象が良かった理由が「職場に入れた」ことなのだ。ほかの企業ではこんな理由は出てこない。
コメントから正確な日数は不明だが、数日以上であることは間違いない。部署配属でのOJTだけでなく、他部署の社員との懇談会もあり、プログラムが練られている。
「職場に入れたから」(理系・旧帝大クラス)
「職場体験、社内見学」(理系・早慶大クラス)
「担当部署に配属され、OJT形式で取り組んでいく。最終日に成果報告をする。途中で様々な職種の社員との懇談会も用意されていて、多方向から意見を聞くことができた」(理系・上位国公立大)
ゲーム形式のウケが良い
10位の明治安田生命保険のインターンシップは楽しそうだ。コメントから若者が集まる風景が浮かび、にぎやかな様子がわかる。グループ発表の優勝チームにはゴディバの菓子が与えられるそうだが、獲得チームはきっと盛り上がったことだろう。
「明治安田生命のインターンシップで、グループ発表の優勝チームにはゴディバが与えられたこと」(文系・早慶大クラス)
「長期だったため社員の方とも仲良くなれた」(文系・上位私立大)
「短い時間でも自分たちで考える時間やワークがあり、積極的になれるプログラムだったのが好印象」(文系・その他国公立大)
同じく10位のジェーシービーのインターンシップはゲーム形式で行われ、グループワークも取り入れられている。もしかするとゲームをグループでやるのかもしれない。
こういう形式は学生の好感度が高いのだが、職種、業界や企業をより深く理解してもらうためには、ゲームを作り込み、レベルを上げていく必要がある。毎年の反省をもとに改良していけば磨かれていくはずだ。
「事業内容をゲーム形式で体感でき、分かりやすかった」(理系・旧帝大クラス)
「ゲーム形式でクレジットカードの加盟店増加、取扱額増加の戦略を考えたこと」(文系・上位私立大)
今回紹介したトップ10では、ゲーム形式のインターンシップに好感を抱く学生が多かったが、職場配属型のインターンシップを経験して企業や業務への理解が深まったという学生も目立つ。
これが本来のインターンシップと言うべきだが、ゲーム形式インターンシップも増えている。その理由は、学生が楽しく学べるようにするための工夫と、職場の協力を得ることなく、受け入れ人数を増やすことが可能だからだ。どの形式で開くにしても、学生を受け入れるための知恵が必要だ。
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