会社でやりたいことができない41歳女性の葛藤 夫の転勤に合わせてパートを転々としてきた

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その際に、頂戴したご相談にあるとおり「技術職を選んだのは求人が多く潰しが利く」とありますが、正直その程度(といっては大変失礼ですが)の動機では覚悟のある行動につながらない可能性のほうが高いと感じますので、もっと真剣に「何がやりたいのか」「なぜやりたいのか」を考えるようにしましょう。

繰り返しですが、人生の大きな一部である仕事に関する意思決定は、ご自身が「どう生きたいのか」という人生の選択と同一です。

そのような重大な意思決定であるがゆえに、より真摯にご自身と向き合い、ご自身のキャリアと人生について考え方を整理して、「自分にとっての正解は何か」をとことん考えるべきなのです。

そこがスタート地点となります。

自分ならではの「人生における地図」を手に入れて

そのようにしてゴールが見えれば、あとはゴールに向かってどのルートで走り出すのかという「人生における地図」をご自身で描き始めればよいのです。

現在の会社に残る、または転職するという行動はいずれも単なる手段であって、ゴールでも目的でもありません。

「何のために」行動するのか。その前提が大切ですし、前提がしっかりとしていないといけません。前提がしっかりとしていれば、行動や言動に説得力が生まれます。

そうすれば現在の会社でもやりたい仕事を任せてもらえるかもしれませんし、転職面接において熱心さが伝わる可能性もあるでしょう。

人生もキャリアもこれという唯一の正解のない、先の見えない長い旅です。先が見えない長旅であるからこそ、途中で迷わないように自分自身の考えの整理に基づく自分ならではの地図が必要なのです。そういった地図を手にして初めて、進むべき道に向かって歩み出せるというものです。

広田さんが、ご自身の考えを整理され、人生における地図を手にしたうえで将来への一歩を歩みだすことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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