しかしながら、メインの仕事を何にするか、どんな会社で働きたいかの選択はご自身でキチンとしていかないといけません。
今いる会社が自分にとってのすべてであると信じ込み、上司から言われたことだけをしたり、会社からアサインされた仕事をそのまま受け入れてしまう行為は、ご自身の人生における「意思決定を放棄」している状態です。
仕事とは一日の大半を費やす対象であるがゆえに、人生の大きな一部でもあるわけです。その人生の大きな一部に関する意思決定権を放棄してしまっては、ご自身の人生にかかる決断を放棄しているのと同様です。
もちろんそのほうが楽だ、という方もいるでしょうし、それはそれで人生であり、選択ですから、ご本人が納得しているのであれば何も問題はありません。
現状に不満があるのであれば行動を
しかしながら、頂戴したご相談を拝見する限りは、広田さんはこの先も長く仕事を続けることをお考えで、なおかつご自身の仕事に真摯に向き合い、将来的なキャリア開発にも意欲が旺盛のように見受けられます。
であれば、やはりここは仕事にかかる意思決定を放棄して、現状を所与の事実といいますか、ご自身にとっての「すべて」であると考えてはいけません。
今いる会社の外には無限の可能性が広がっているでしょうし、選択肢も多くあるでしょう。
もちろん簡単に転職が成功するとは限りませんし、次の仕事がパーフェクトである保証は何もありません。それでも、現状に不満があるのであれば行動しないよりは行動をしてみて、外の世界を知ることでご自身にとっての現実的な選択肢は何かを探るというプロセスを経てみるべきです。
もちろんその前提としては、ご自身が「どういった仕事を、どういった環境で行いたいのか」をキチンと整理しておかなくてはなりません。
その整理が転職という未知の道を進むに当たっての覚悟となるのです。
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